教育福島0143号(1989年(H01)11月)-046page

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教育事務所だより

 

いわき教育事務所

〒970 いわき市平字梅本15

◆(0246)22−4111

 

=魅力ある学校づくり=

 

=魅力ある学校づくり=

 

魅力ある学校づくり−いわき教育事務所が本年度当初、管内小中学校にお願いした第一点である。

児童生徒にとって魅力ある学校とは意欲的に学習でき、「わかった」「できた」という成就の喜びを実感できる学校であろう。それが、「早く学校に行きたい」「早くきのうの続きをしたい」という意欲を喚起させることになると考える。

このように、魅力ある学校づくりに授業の充実は最大の核となることを思い、教師一人一人が、熱意と創意工夫をもって『魅力あふれる授業づくり』に取り組むよう、管内校長会や各種の研修会、講習会、学校訪問等の機会をとらえてお願いしているところである。

一 児童生徒が意欲的に取り組める授業

二 基礎的・基本的な内容が身につく授業

三 生徒指導の機能が生きている授業

四 洗練された環境の中での授業

これらは、新しい学習指導要領の趣旨にもつながるものであり、教育活動に組み入れられ展開されている。

学校訪問や研究会などで素晴らしい授業実践を目のあたりに見ることができ、頼もしく感じている。

 

我が校の動労生産学習

いわき市立赤井中学校

 

新しい学習指導要領では、体験的な沽動が重要視されているが、本校では全学年を通して、勤労の尊さと汗して働く喜びを学ばせるため、実習田を活用し、稲作りを体験させ、共働・共汗共喜・共感をモットーに、共に学び協力する態度の育成を図っている。本校は、十アールの水田を有し、田植え、田の草取り、かかし作り、稲刈り、収穫祭は、全校生二百十六名で、主として創意の時間等を利用して行っている。

その他に、種まき、苗作り、肥料やり、水の管理、全校作業の準備等は、水稲クラブの生徒が当たっている。

農作業の手伝いの経験などほとんどない生徒達であるが、どろ田にはだしで入り、秋の収穫を思い、協力し合って一株ずつ苗を植えていく。そのにぎやかでぎごちない様子の中にも生徒達なりの真剣さが見られる。

また、カエルやヘビに大声をあげながらの田の草取り、各学級思い思いのアイディアを出してのかかし作り、そして慣れない鎌を持って危なっかしい稲刈り、「三本ずつ植えた一株がこんなに増えたよ」「昨年よりはずっと豊作だね」「収穫祭が楽しみ」と、泥に汚れた顔をほころばせている生徒達。

この後、学級ごとのもちつき大会となる収穫祭を予定している。

この一連の我が国古来の稲作りを通して、勤労と収穫の喜び、そして、思いやりと助け合いの心、感動する心が育成されることを願っている。

 

温かみと木の香漂う木造り校舎

いわき市立上遠野中学校

 

本校は、市が推進している「個性あふれる美しい文化のまちづくり」にふさわしく、「木の校舎のモデル校」として、木の香漂う温かみのある校舎に生まれ変わりつつある。

木造(一部鉄筋コンクリート造り)二階建て、面積約二千二百四十平方メートルの校舎に、普通教室六、特別

 

汗と泥にまみれての収穫作業

 

 

 

 


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