教育福島0143号(1989年(H01)11月)-047page
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教室五が設けられ、本年四月から、新しい教室での授業が行われている。
新校舎の構造や機能には、豊かな心を育む教育活動への配慮と、生活空間としての新鮮な感覚による設計思想が生かされ、来年二月の完成に向け、今、急ピッチで工事が進められている。
触れ合いの場となる生徒・職員共用の玄関、吹き抜けを思わせる天井が高くしかも広い廊下、ロビーのようなスペース、木目を生かしたデザインと配色、広角な採光窓、集中温風暖房設備など、新しい校舎にふさわしいアイデアがたくさん取り入れられている。
緑豊かな自然に囲まれた環境にマッチした木造校舎で、二百八名の生徒たちは、新たな伝統と校風の樹立を目指しながら、学習やスポーツ、アメリカンスクールとの交歓会など、生き生きとかつ意欲的に活動している。
木造りの校舎を教育活動にどう生かしていくかは、これからの大きな課題.となる。愛校意識を高め、心豊かでたくましい人間の育成を目指して、いわきで初めての試みになる木造り校舎として、その特性を最大限に生かしながら、期待に応えるべく、教育活動の充実に努めていきたいと思う。
全職員で取り組むパソコン教育
いわき市立小名浜第一小学校
いわき市コンピュータ導入検討委員会は、昭和六十三年六月より、学校教育へのコンピュータ導入について、検討を重ねてきた。その結果、学校教育におけるコンピュータ活用の研究と啓蒙を図ることを目的とし、当面、小・中学校それぞれ一校を研究実践校として指定し、パーソナルコンピュータを十台ずつ導入するよう答申した。
本校は、その初年度に導入校に選定され、未来の高度情報社会に対応できる児童の育成と、その指導に当たる教師の資質向上のため、「メディアとしてのコンピュータの活用」をテーマに全職員で取り組んでいる。
小学校におけるコンピュータの活用は、コンピュータを媒介として、学習意欲の喚起や動機づけ、思考の深化、個に応じた指導等を図るとともに、これらの学習活動を通してコンピュータに触れ、慣れ親しませることにある。本校での導入は本年七月からであり、コンピュータ教育については、緒についたばかりである。したがって、戸惑いが多く、試行錯誤の連続であるが、授業は活気に満ちている。
例えば、六年「反比例のグラフ」の指導。児童にとって、整数値対応の反比例のグラフは、折れ線グラフになりがちである。そこで、メディアとしてのコンピュータの活用である。ここでは、既存のグラフ用ソフトを用い、児童の考察を核に進行するが、コンピュータがもつすぐれた機能は、「反比例のグラフは滑らかな曲線になる」ことを鮮明に印象づけてくれた。ディスプレーを見入る児童の目は生き生きとし、キーボードを打つしぐさも巧みになりつつある。さらに、全職員で研修に励んでいきたい。
自主計画に基づくボランティア体験活動(初任者研修)
−いわき市教育委員会−
保育園での活動に続く二日目は自主計画によるグループごとのボランティア体験活動。
海岸、駅前、老人ホーム。それに整肢療護園など十六の活動場所に分かれ、猛暑の中での活動が繰り広げられた。額からしたたり落ちる汗が光っていた。
「たとえ小さなことでも誰かのためになり、自分のためになるということを体験することができた」午後に行われた体験発表会でのこの言葉が快く響く一日となった。
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木の香漂う 触れ合いの玄関ホール
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パソコンの操作に真剣に取り組む児童たち
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この体験を子どもたちに広げ深めたい(海岸清掃)
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