教育福島0144号(1990年(H02)01月)-039page
うちの看護婦さん”と言ったことばをもっともだなと思いながら聞いていました。
辻アナの進行もよく、とてもなごやかな雰囲気の番組であったと思います。
エ ビデオ学習教材の作成
○ウの「ちいさな世界」(テレビ放送)を学習教材として編集して教育事務所で保管し、各市町村での家庭教育学級・講座や研修会などでの活用に供します。
(三) 家庭教育総合推進事業の充実
ア 「家庭教育指導者研究協議会」の開催
○今日の家庭教育の課題や青少年の健全育成の問題等に対応するため、総合的な観点から家庭や地域の持つている教育機能の充実方策を検討するとともに、指導者の養成をねらいとします。
今年度の主題は、「現代社会における家庭教育〜社会の変化と家庭のありかた〜」で、開催は表2のとおりです。この中から、第2回の喜多方会場の概要を紹介しましょう。
午前の部では、主題を基に、三人の先生方から基調提言をいただきました。
この中で、小野直廣教授は「これからの親の学び」というテーマで、「子どもを教育する立場の親は、ただ単に難しい専門書を読むだけではなく、心にゆとりを持ち、生活の中に遊び心を持つことも大切」と語りました。
表2 平成元年度「家庭教育指導者研究協議会」の開催状況
家庭教育についての基調提言(指導者研究協議会)
また、山崎万紀子心理カウンセラーは「いま、家庭教育とは何か」というテーマで「最近は過保護はいけないというのが主流だが、いけないのは手出し、口出しの過保護。しかし、気持ちの上での過保護、青緒的な過保護は過ぎるということはない」と強調しました。
斎藤元県PTA連合会長は「地域社会と家庭教育」と題して「大人は子どもを箱型人間にしてはいないか、カラオケボックス型人間にしてはいないか。子どもだけではなく、大人自身にも問題がある。子どもは外で自由に遊ぶことが基本だ。地域の祭礼等を利用して中・高校生や地域の大人たちの結びつきを強化してゆくのがよいと思う」と提言しました。
午後の部では、午前の提言を受け、三つの部会に別れて熱心な討論がなされました。参加者は、地域の家庭教育学級生やPTA会員などおよそ二百四十名でした。
イ 家庭教育指導資料の作成・配布
○今日的な家庭教育上の課題や諸問題についての研究結果をまとめ、家庭や地域における教育機能の活性化や研修会等における参考資料として役立てます。
ウ 家庭教育亀話相談(すくすくダイヤル)の実施
○子育てや家庭教育上の問題について、電話による個別相談に応じ、助言や関係機関等に関する情報提供を行います。
この「すくすくダイヤル」は、毎週月曜日〜金曜日の午前中開設し、相談には大学の先生や心理カウンセラーなど十名の専門家が対応しています。相談内容については次ページの表3をご覧ください。
来年度は、相談体制の拡充を目指して午後までの開設を検討中です。
おわりに
おかあちゃんが