教育福島0144号(1990年(H02)01月)-042page

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平成元年

ふくしまの教育ハイライト

 

昭和六十三年度末人事異動で、佐藤昌志氏の後任として、新たに大内忠昭教育長(四十四歳)が就任。「人づくりを目指す本県教育の充実・向上のために努力したい」と語る、清新の気溢れる新教育長を迎え、本県教育の輝かしい未来に向けて、意欲的な活動が開始されました。

昭和から平成に変わったこの年には、十月に初瀬行雄教育委員長の任期満了に伴って、大和郭二氏が委員長に選任され、十一月に不慮の事故で亡くなられた故諸橋鐵二郎委員の後任としては阿部乙之氏が新たに就任(十二月二十日付)し、更に初瀬委員が再任一十二.月二十四日付)される等の異動が続きました。

この一年間を振り返り、県教育委員会のさまざまな出来事の中から、以下に、その主なものを「ふくしまの教育ハイライト」としてまとめてみました。なお、選び出した十項目については、特に順位を付けておりません。

 

創造性豊かな魅力ある学校づくり推進事業スタ−ト

〜県垂学校普通科等の活性化を図る〜

 

国際理解教育、情報処理教育、学力向上、スポーツ、芸術・文化、その他の六つの領域について、地域や学校の実情に応じ特色を生かした教育活動を推進して、高等学校普通科等の活生化を図るために、平成元年度から三か年継続事業としてスタート。初年度は、半数の三十校が実践に入り、ユニークな活動を展開している。

 

時代の進展に対応じた学科の新設・改編を実施

〜県内初の生物王学科・情報ビジネス科等を新設〜

 

中学卒業者の志願動向や産業構造の変化等に対応して学科の適正配置を推進するために、平成二年度から岩瀬農高に生物工学科、白河実業高校に情報ビジネス科、小名浜水産高校に水産工学科を新たに設置する等、六校五学科で学科の新設や改編を行った。

 

県立美術館・開館五周孝信多彩なイベント

〜親しまれる美術館を目指しユ二−クな活動〜

 

昭和五十九年七月の開館以来、今年で五周年を迎えた県立美術館では七月下旬に開館五周年記念週間を設定し、記念講演、ミュージアムコンサート、創作広場等の多彩なイベントを実施。多数の参加者を得て、より親しまれる美術館のイメージ作りのうえで大きな成果を収めた。

 

移動図書館あづま号を更新

〜図書館の無い町村へのサービスに威力発揮〜

 

県内の図書館の無い町村を巡回して図書の援助等、図書館活動の促進を図るために活躍している、県立図書館の移動図書館あづま号の新しい車両が七月二十六日に日本宝くじ協会から寄贈された。新あづま号は二千五百冊の図書積載が可能で内装も充実しており、今後のサービス向上のための大きな戦力となることが期待される。

 

伝統太鼓の継承に取り組む(梁川高校)

伝統太鼓の継承に取り組む(梁川高校)

開館5周年を迎え多彩なイベント実施(創作広場)

開館5周年を迎え多彩なイベント実施(創作広場)

 

 

 


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