教育福島0145号(1990年(H02)02月)-019page

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字に加えて、移行措置の漢字を取扱うとともに、漢字の成り立ちを考えさせたり、ゲーム的取扱いを工夫するなど興味をもって学習させ、漢字の使用能力を高める。

(三) 書写の指導に当たっては、国語科書写の立場を明確にし、硬筆毛筆の関連による指導を通して基礎的技能を高めるとともに、三年生以上の毛筆の指導時数を年間三十五単位時間確保するよう努める。

 

二、「表現」の指導を計画的に行い、表現力の向上を図る

(一) 作文の指導については、第一学年から第四学年まで百五時間、第五・六学年は七十時間の指導時数による計画に改訂するよう努める。

(二) 作品の評価を次の指導に生かしたり、作品集を作るなど、作品の評価や取扱いを工夫し、書く意欲を高め書く喜びを味わわせる。

(三) 日相手意識、目的意識を持った音声言語による表現力を育成するため、教材の開発に努めるとともに、話すことの活動を一層充実する。

 

三、理解力を高めるため、文章を正確に読む能力を養うとともに、読書生活の充実を図る

(一) 文字言語による理解では、叙述に即して正確に文章を読み取らせるため、個の読みや書く活動を位置付けたり、音読を重視するなど指導法を工夫する。

(二) 音声言語における理解力では、相手の意図や話の要点を正確に理解する力を育てるため、視聴覚機器の活用など、多様な方法を工夫し、指導の効果を高める。

(三) 読書生活を豊かにするため、教科書単元の発展としての読書の機会を充実するとともに、学校図書館の利用を促すなど、読書の楽しさを味わわせる。

 

四、教材研究を深め効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る

(一) 主体的な学習態度を育成するため課題や本時のねらいを板書するなどして課題意識を高めるとともに、領域や文種に応じた学習の仕方を身に付けさせる指導を工夫する。

(二) 一単位時間においては、特に終末段階に学習内容のノートヘの整理、練習、音読や朗読等を位置付け、基礎的・基本的事項が定着するよう配慮する。

(三) 正しく美しい日本語の定着を意図した諸掲示や話し方、板書、校内放送等を充実することにより、学校全体の言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る。

 

社会

 

社会的事象についての基礎的・基本的事項の確実な理解を深め、社会的事象の見方・考え方を身に付けさせるために、次の点に努力する。

 

一、移行措置を踏まえ、基礎的・基本的事項を明確にし、教材の開発と児童の実態に即した学習指導の展開に努める

(一) 移行措置内容及び学習指導要領の目標・内容について十分研究し、各学年、単元及び単位時間における基礎的・基本的事項を明確にする。

(二) 各学年の移行措置内容及び教科書教材の内容の研究を深め、その系統・発展を押さえて、教材を精選する。

(三) 標準学力検査や実態調査により、児童の学力・興味関心、意欲などを的確に把握し、指導の重点化を図る。

(四) 基礎的・基本的事項の指導に当たっては、十分時間をかけてすべての児童にわかるように指導し、理解の徹底を図る。

(五) 教科書教材の展開を参考にして地域素材の教材化を図るなど、児童が興味をもって学習に取り組む教材の開発を積極的に進める。

(六) 「郷土教育の手引」の活用を通して身近な地域の歴史、文化の理解を深め、郷土を愛する心を育てる。

(七) 低学年においては、生活科の趣旨を生かし、社会及び理科について合科的な指導を一層推進するように努める。

 

二、体験的な学習や問題解決的な学習の充実を図るために、指導過程や学習形態、資料活用など指導方法の工夫に努める

(一) 自ら問題意識をもって身近な社会事象を調査したり、観察したり、製作したりする体験的な学習を積極的に導入し、児童の学習意欲を高める。

(二) 問題解決学習を計画的に組織し、「学習の仕方」の指導を充実する。

○ 児童の疑問や好奇心を喚起する資料の作成と提示の仕方を工夫し、毎時間の問題を明確にする。

○ 個に即して問題解決の仕方を指導し個人学習を積極的に導入して、主体的な活動をさせる。

○ 問題追究に当たっては、多様な学習活動を工夫して、個の考えを十分に発表させ、まとめさせる。

○ ゆとりをもって追究させるために「一小単元一サイクル」などの指導過程を工夫する。

(三) 問題解決のための中心資料の活用について工夫し、一つの資料から多くのことを読み取れることに気付かせる。

(四) 理解を深め、思考力を高める発問を吟味し、個に応じて適切に行う。

(五) 基礎的・基本的事項を中核とした構造的な板書を工夫するとともに、まとめの学習を大切に行う。

 

三、指導と評価の一体化を図り、個に

 

 

 


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