教育福島0145号(1990年(H02)02月)-020page
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即して基礎的・基本的事項の確かな理解と定着に努める
(一) 単元や一単位時間の目標分析を十分に行い、具体的な形成的評価の項目を明確にする。
(二) 指導過程の各段階における評価の場と手立てを明確にして確実に評価する。
(三) 個に即して誤答やつまずきをチェックし、適切なフィードバックを行う。
(四) 自己評価の仕方を指導し、学習内容と学習方法について反省し自己の学習に生かす態度を育てる。
(五) まとめの時間を確保し、板書事項を生かし、説明させたりノートに整理させたりするなどして学習内容の確かな定着を図る。
算数
基礎的な知識、技能を身に付けさせ、数学的な考え方の育成を図るとともに、主体的に学習に取り組むことができるよう次の点に努力する。
一、各領域の関連を考慮し、児童の実態に即した指導計画に改善する
(一) 移行措置により省略又は付加する部分を明確にし、教科書との関連を図り指導計画を作成する。
(二) 標準学力検査や実態調査等により児童の実態を的確に把握し、指導の反省を生かした適切な計画に改善する。
(三) 基本的な概念や原理・法則の理解と技能の習熟に重点を置くようにする。
二、教材の精選と指導の重点化を図り主体的に学習に取り組ませるための授業の展開を工夫する
(一) 指導のねらいと内容を的確に把握し、基礎的・基本的な内容の指導に当たっては、十分時間をかけて、すべての児童に定着するよう努める。
(二) 日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考える能力を育てるため、学習の適時性を配慮した指導をする。
○ 低学年では、具体的な生活体験や操作などの活動を通して基礎的な内容の徹底を図り、数量や図形に親しみをもたせる。
○ 中学年では、原理・法則等への関心を高め、見通しを持ち、筋道を立てて考えられるようにする。
○ 高学年では、学習した事項をまとめたり、見方を変えたりするなど問題解決能力を一層伸ばすようにする。
三、基礎的な知識や技能の習得と数学的な考え方の育成に努める
(一) 指導過程を工夫し、児童一人一人を生かしながら基礎的・基本的な内容を繰り返し指導し、確実に身に付けさせる。
(二)既有の経験や知識、技能を新しい問題解決の場面に関連付けて活用し、発展的な学習が展開できるようにする。
(三)論理的な思考力や直観力を育成するため、指導過程に有効適切な場を設定し、継続的・発展的に指導するように努める。
四、学習意欲を高め、学習活動が一口効果的に展開できるよう指導法の改善に努める
(一) 児童一人一人に学習のねらいを明確にとらえさせ、個々の考えを十分生かした指導法を工夫する。
(二) 思考の過程を工夫しながら、児童が自力で問題を解決する喜びを味わうことができるよう配慮する。
(三) 学習形態及び学習の場を工夫するとともに、効果的な資料の提示や、教育機器等の活用により多様な授業が展開できるようにする。
○ OHPや自作教具等の活用により児童に興味、関心を持たせる。
○ 発達段階に即してコンピュータ等を活用し、授業に変化を持たせながら理解を深める。
(四) 児童一人一人を生かす評価の在り方を工夫し、個々の児童の学習の成果の診断や治療に当たる。
○ 個々の児童の誤答やつまずきをチェックし、フィードバックを適切に行う。
○ 授業の目標分析を行い、形成的評価の具体的な項目を設定し授業の改善に努める。
理科
観察・実験などの直接経験を通して、自然事象についての理解と科学的な見方・考え方を育成するために、次の点に努力する。
一、直接経験を重視し、観察・実験、飼育、栽培などを年間指導計画に適切に位置付ける
(一) 基礎的・基本的事項を系統的にとらえ、児童、学校及び地域の実態に応じて学習内容の重点化と教材の精選を図り、ゆとりある充実した学習活動ができるようにする。
(二) 移行措置により、省略又は付加する内容を明確にし、教科書との関連及び学校の実態に応じて指導計画を作成する。
(三) 低学年においては、生活科の趣旨を生かし、理科及び社会について合科的な指導を一層推進するよう努める。
(四) 理科学習の安全に留意し、事故防止に万全を期する。
二、多様な学習方法や学習形態を工夫し、問題解決能力の育成に努める
(一) 自ら問題を見いだし、意欲的に解決に取り組むための動機付けの工夫
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