教育福島0145号(1990年(H02)02月)-024page

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し、指導の重点化を図る。

(三) 基礎的・基本的事項の指導に当たっては、一方的な講義式指導に偏らないよう、生徒の活動を重視して理解の徹底を図る。

(四) 地域素材の教材化を積極的に促進し、生徒の興味・関心を喚起し意欲を高める。

(五) 「郷土教育の手引」を活用し、身近な地域の歴史・文化についての理解を深める学習を導入する。

 

二、主体的な学習や課題解決的な学習の充実を図るために、指導過程や学習形態、資料活用など指導方法の工夫に努める

(一) 自らの課題を明確にして調査、観察、資料活用などを行う作業的・体験的な学習を積極的に導入する。

(二) 課題解決学習を計画的に組織し、「課題追究の仕方」の指導を充実する。

○ 「学習の手引」の活用等により、「課題設定」「解決計画」「課題解決」「整理とまとめ」の各段階の学習の仕方を具体的に指導する。

○ 生徒の好奇心を喚起するために、絵、写真などの視聴覚資料の活用と提示の工夫をする。

○ 課題設定のための手立てを工夫して課題を明確にもたせ、その追究のための「学習計画」を作成させる。

○ 生徒一人一人の能力に応じて「調べる活動」をさせ、自分の考えを持たせる工夫をする。

○ 調べたり、話し合いをしたりするなど多様な学習活動や学習形態を積極的に取り入れる。

(三) 課題解決のための中心資料の活用について工夫し、資料の読み取り、課題解決への生かし方などについて丁寧に指導する。

(四) 理解を深め、思考力を育てる発問内容の検討を十分行い、その機会を適切に設定する。

(五) 構造的でわかりやすい板書を工夫し、生徒のノート記述との関連を図る。

 

三、指導と評価の一体化を図り、個に即して基礎的・基本的事項の確かな理解と定着に努める

(一) 各分野、一単位時間の目標の分析研究を行い、形成的評価のための目標を明確にする。

(二) 指導過程における評価の場とその具体的な手段を明確にして、確実に評価できるようにする。

(三) 個に即して誤答やつまづきをチェックし、適切なフィードバックを行い、理解を徹底させる。

(四) 学習内容についてのまとめの時間を確保するとともに自己評価の機能を生かして定着を図る。

(五) 板書事項を活用して整理テストを実施したり、個性を生かしたノートの整理をさせたりして学習内容の確かな定着を図る。

 

数学

 

基礎的な知識、技能を身に付けさせ、数学的な考え方の育成を図るとともに主体的に学習に取り組むことができるよう、次の点に努力する。

 

一、各領域の関連を考慮し、生徒の実態に即した指導計画に改善する

(一) 移行措置により省略又は付加する部分を明確にし、教科書との関連を図り指導計画を作成する。

(二) 諸検査や実態調査等により、生徒の実態を的確に把握し、指導の反省を生かした適切な計画に改善する。

(三) 基本的な概念や原理・法則の理解と技能の習熟に重点をおくようにする。

 

二、教材の精選と指導の重点化を図り、主体的に学習に取り組ませるための授業の展開を工夫する

(一) 指導のねらいと内容を的確に把握し、基礎的・基本的な内容の指導に当たっては、十分時間をかけて、すべての生徒に定着するように努める。

(二) 各領域の指導では、取り扱いの程度や相互関連を考慮して進める。

○ 「数と式」では、指導内容を重点化し、基礎・基本の定着を図る。

○ 「図形」では、直観的な見方や考え方を伸ばすとともに、論理的な考察と表現の指導を徹底する。

○ 「関数」「確率・統計」では、’日常起こる事象等を通して、具体的な見方、考え方が育成されるようにする。

 

三、基礎的な知識や技能の習得と数学的な考え方の育成に努める

(一) 指導過程を工夫し、生徒一人一人を生かしながら、基礎的・基本的な内容を繰り返し指導し、確実に身に付けさせる。

(二) 既有の経験や知識、技能を新しい問題解決の場面に関連付けて活用し、発展的な学習が展開できるようにする。

(三) 論理的な思考力や直観力を育成するため、指導過程に有効適切な場を設定し、継続的、発展的に指導するように努める。

 

四、学習意欲を高め、学習活動が一層効果的に展開できるよう指導法の改善に努める

(一) 生徒一人一人に学習のねらいを明確にとらえさせ、個々の考えを十分生かした指導法を工夫する。

(二) 思考の過程を工夫しながら、生徒が自力で問題を解決する喜びを味わうことができるよう配慮する。

(三) 学習形態及び学習の場を工夫するとともに効果的に資料を提示したり教育機器等の活用により多様な授業が展開できるようにする。

○ OHPや自作教具等の活用により

 

 

 


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