教育福島0145号(1990年(H02)02月)-040page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

教育事務所だより

 

会津教育事務所

 

会津教育事務所

〒965 会津若松市追手町7番5号

◆(0242)26−1111(代表)

 

広い会津

 

会津教育事務所管内には、二十一の市町村教育委員会と九十四の小学校、四十四の中学校があり、それらは会津盆地の中心部から山間へき地までの広い地域に点在しています。

その中には、児童数が千三百五十人を超える大規模校もあれば、反対に、児童数がわずかに五名という小さな学校もあります。

教職員の構成は、小学校では、男性が全体の三十七・一パーセント、女性が、六十二・九パーセントを占め、年齢別による構成人数は、三十七歳から四十九歳までが少ないため、上部を六十歳、下部を二十一歳とした場合、そのグラフは、鼓を縦に置いた形になります。また、中学校では、男性が全体の五十九・八。パーセント、女性が四十・二パーセントで、小学校と同様の傾向を示しています。

若い教職員が多いこともあって、各学校では、適期を選び、基本的な研修に力を注いでおり、学校によっては、それぞれのよさを生かすために、経験年数の多い教職員との交流を図って、研修の充実に努めています。

今年度、会津教育事務所では学校教育における重点事項として、

(一)、教育活動の質的充実

(二)、教職員の指導力の向上

(三)、施設・設備の充実を掲げ、管内一丸となって努力しているところです。

 

村民総ぐるみの生涯学習をめざして

−高郷村教育委員会−

 

高郷村では、昭和六十年から二か年間、生涯教育モデル村として県の指定を受け、村民の熱意の高まりから、昭和六十二年には、県内では初めて『生涯学習推進の村』を宣言しました。現在は村民総ぐるみの生涯学習をめざして事業を推進中です。

生涯教育推進会議本部長の助役を中心に、本部事務局である教育委員会を推進窓口とし、「生きがいのある人生の創造と住みよい村づくりの実現」に向かって、情報提供、実践活動事業を展開しています。

中でも、十四の団体が共催して実施する『生涯学習研究集会』は、村民総出の学習会となっています。開催当日は、青年、婦人、PTA、一般成人、高齢者等、住民各層から約二百名が参加し、会場となる公民館大ホールに入りきれず、対応に苦慮するほどです。「忙しい中でも参加してよかった」「とても参考になった。さっそく婦人会で浸透させたい」等、うれしい言葉があちこちから出てきています。

この学習会も今年で四回目を迎えますが、本年度は、「村の活生化のために、各団体は何をなすべきか」を基本テーマに三分科会で討議することになっており、各団体で準備が進められています。

高郷村の生涯教育の第二の特色は、地区一部落)公民館活動の推進にあり、各地区民の心のつながりを育て、住みよい地域づくりと生涯学習の機会拡充をめざして、各地区の特色を生かした活動を展開しています。

伝統行事の復活、スポーツ活動、花いっぱい運動、あいさつ運動等の実践活動を、子どもから高齢者まで異世代間の交流をとおして効果的に行っています。「あいさつ看板」は、すべての地区に設置され、青少年健全育成にも大いに役立っています。

他にも、情報誌として「生涯学習たかさと」、「生涯教育カレンダー」、「生涯学習ガイドブック」を全家庭に配付

 

多数の村民が参加した「生涯学習研究集会」

多数の村民が参加した「生涯学習研究集会」

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。