教育福島0145号(1990年(H02)02月)-041page

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し、村民総ぐるみの生涯学習実現に向かって前進中です。

 

勤労体験学習を通した環境緑化

大沼郡三島町立宮下中学校

 

宮下中学校は、昨年度からの二年間、福島県学校緑化推進委員会より推進校として指定を受け、「勤労体験学習を通した環境緑化」を主題に掲げて研究実践を進めてきました。

また、教育目標具現の一環として、「実践活動を通して教師・生徒相互の心の触れ合いを求め、豊かな情操の育成に努めながら集団の成員としての自覚と責任を促す」ことを基本的なねらいとして取り組んでいます。研究は、特別活動・創意の時間を中心としながら、道徳や教科の一部でも取り扱い、適切な指導と勤労体験活動を継続的に推進していくように努めています。

具体的な実践活動としては、校地内の整備、花壇・農園の造成と経営、プランター等による草花栽培、一人二鉢栽培、学校林の手入れ、きのこ栽培等多様な内容を対象にして実践してきました。

これらの活動を年間の活動計画に位置付け、全校行事での活動、学年・学級単位の活動、更に縦割班の活動や多様な活動単位で適切な機会と場を設定して実践していますが、その活動は、自主的な活動を育て、活動の活生化を促し、相互の協力性を培う機会となっています。

四季の花壇の経営、種蒔きから収穫の過程で巡回管理を要する農園やきのこ栽培、芝生や樹木の管理、手のかかる菊づくり、灌水、除草等、作業の中には日常的な活動を要するものもあり、さまざまな知識や能力の深まりと共に、生徒たちには語らいの中に相互に力を合わせて取り組み、やがて楽しい一時として次第に自主的に活動していく姿の変容が見られるようになってきています。またこれらの活動を通して緑化環境の整美充実が図られ、今後も勤労体験学習を継続していく場ができたことも大きな成果の一つとなっています。

 

環境緑化に真剣に取り組む生徒たち

環境緑化に真剣に取り組む生徒たち

 

「真の力」を身につけさせるために

−パソコン教育の実践−

 

会津若松市立鶴城小学校

本校では、時代の教育的要請と本校の教育的課題を的確にとらえ、子ども一人一人に「知・徳・体」の調和のとれた総合的な力一真の力)を身に付けさせようと、三領域・全教科を研究の対象として、学年研究をベースに全職員で研究に取り組んでいます。

そんな中、昭和六十三年十二月に、F社の。パソコン十二台が本校へ導入されました。これは、会津若松市内の小中学校では、最初の試みであるため、何もかもゼロからのスタートでした。

そこで、次のような基本的な考え方で研究を推進していくことにしました。

(1)超高度化した情報化社会が予想される中で、できるだけ早い時期にコンピュータに親しませることの意味を重視し、CL(コンピュータに対する基本的な能力一の育成を図る。

(2)学習指導法の改善に資するためのパソコン教育の位置付けを明確にしたCAL(コンピュータ支援学習)の実践を志向する。

(3)教職員のパソコン研修の充実に努め、全職員で研究も推進していけるようにする。

本年度は、「市販ソフトの活用を図り、どの場面で、どのような活用が有効かを明らかにする」ことを重点に研究を進めてきました。「やったー!」子どもたちの間に歓喜が走る。「できた。できた。先生!先に進んでいいの」

自分の能力に合わせて、掛け算の問題に挑戦している子どもたちのキーボード操作は、まだまだぎごちないが、どの子のまなざしも真剣そのもの。満足し切った顔がまぶしい。

確かに、パソコン学習は、子どもにとって魅力的であり、学習意欲を持続しながら、基礎的・基本的な力を身に付けるのに有効なものです。更にパ

「真の力」を身に付けさせるためのパソコン教育のあり方の研究を全職員で推進していきたいと思っています。

 

やったー!ぼくらはパソコン大好き人間

やったー!ぼくらはパソコン大好き人間

 

 

 


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