教育福島0146号(1990年(H02)04月)-045page
地域視聴覚ライブラリー及び視聴覚センター(表1)は、元々、地域の学校、公民館などの教育機関が共同で利用する16ミリ映画教材を中心とする視聴覚教材と、関連する視聴覚機器の共同管理と供給が主な仕事でした。
いまでは、各種視聴覚機器の取扱い講習会や、郷土教材の自主製作を行ったり、地域内の教育関係者の自主製作に施設設備や技術等の便宜を提供したり、新しい教材や機器についての情報や、他の地域ライブラリーに関する情報の提供、資料の作成・配布、教材の検索、利用相談サービスなどの仕事も行っています。
地域視聴覚ライブラリーの活動は、その他域の視聴覚教育の発展にとって大きな影響力を持っているのです。
県内の主な視聴覚ライブラリー、センターにおける、視聴覚教材保有状況を図3に、16ミリ映画教材利用状況を図4に示します。
図3 県内の主な視聴覚ライブラリー・センターにおける視聴覚教材保有状況(平成元年7月現在)
図4 県内の主な視聴覚ライブラリー・センターにおける16ミリ映画教材利用状況(平成元年度)
(二) 県視聴覚ライブラリー
県視聴覚ライブラリーでは、社会教育・学校教育用の16ミリ映画教材、ビデオ教材などを県内の教育機関、関係団体、民間事業所等に貸出しています。
教材の内容については、県生涯教育推進本部発行の“生涯学習ガイドブック「学習教材編」”目録に示してあります。利用機関別の貸出し状況は図5のとおりです。
図5 利用機関別16ミリ映画教材貸出し回数
四 おわりに
今日、人々の心のふれあいと生きがいを求めて、学習意欲が高まっている中で、学習者が求めているメディアの提供、放送利用学習における自主グループの育成など、的確な学習援助体制の整備が不可欠です。
地域視聴覚ライブラリーは、近隣同志で相互に情報の交換を行い、教材の相互貸借、技術研修等の共同実施により視聴覚教育指導者の充実を図るなど、整備充実に積極的に取り組んでいます。
表1 福島県及び地域視聴覚ライブラリー・センター一覧