教育福島0147号(1990年(H02)06月)-011page
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(一)生徒指導の機能を生かした授業の実践
(1)人間的ふれ合いが感じられる場を大切にするため、次のような点に力を入れてきた。
・どんなにたどたどしい発言でも学級全員が、心を込めて聞いてあげる。
・グループ学習では、だれに対しても公平に接し、相手を認め、温かな気持ちで励ましてやる。
・教師は、教育相談的態度で接する。
(2)所属感を満たすことのできる場を設定することに努めてきた。
・小集団による話し合い学習を充実させ、相手とのかかわりで自由に発表できるようにする。
・自分の考えや気持ちを自由に表現できる技能と雰囲気づくりを指導する。
・個々の考えを全体に生かす話し合いや板書等の工夫をする。
・賞賛や励まし等、支持的雰囲気の醸成を図る。
(3)一人一人に自己決定の場を与える指導過程の改善を試みた。
・自らの課題を持たせるための事象や問題提示の仕方を工夫する。
・自己の学習課題に向かって、自分なりの解決の見通しや方法を駆使する自由試行の時間、すなわちひとり学習の場を設定する。
(4)一人一人の成就感・達成感を高める工夫に努めた。
・指導と評価の一体化を図る。すなわち児童に学習の過程や結果を自己評価させることで、達成感を持たせる。さらに教師の受容・賞賛や励ましによって、成就感を一層増幅させた。
(5)学級集団を学習集団に高めることに努めた。
・各学級で児童とともに「求める授業像」を設定し、全員で真剣に学習に取り組む集団としての練り上げ、協力学習を進める。
(二)求める授業像の設定
求める授業像を児童とともに設定することによって、教師が与える授業ではなく、教師と児童が一体となって共につくり上げる授業をめざした。
-五年一組の「求める授業像の例-
「めあてを持ち進んで授業に参加しみんなの意見を聞いて協力し合う授業」
(三)学習訓練の基本
画一化を図るのではなく、発達段階や学級の実態に応じて、生徒指導との関連を考慮し、指導段階毎の学習方法訓練をしてきた。(資料1参照)
資料1 学習訓練の基本
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生活部
(一)自己コントロールできる生活態度
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