教育福島0147号(1990年(H02)06月)-012page

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の育成

(1)基本的生活習慣の形成の実践

−一年「あいさつの木」の例−

カード「あいさつの木」に、元気な声で「おはようございます」が言えたら、木の実のシールを貼る。また、あいさつの他に、「はずかしがらずに」「大きな声で」「自分の方から」「おうちの人や上級生にも」と、範囲を広げさせる援助指導をし、励ましてきた。

−二年「がんばりカード」の例−

きびきびした返事やていねいな言葉づかい、チャイムで席に着くなどの基本的生活習慣を身に付けさせるため、「ステップ・どりょくカード」を作成した。毎日、自分の行動を自己評価し到達度に合ったシールを貼る。親と教師がそのがんばっている姿を見て、賞賛し意欲付けを図ってきた。

−五年「自己評価カード」の例−

教育目標具現を図るため、努力目標の学習、生活、健康(体)のそれぞれについて問題点を話し合わせて、学級目標を決定させた。それについて、自己の一週間の目標を立てて取り組み、自己評価させた。

 

児童の共同作業で描きあげた「白鳥飛来地」の絵

 

児童の共同作業で描きあげた「白鳥飛来地」の絵

 

集会部

 

(一)自己を生かし、生き生きと集会活動に参加できる児童の育成

(1)集会活動のねらい

集会活動は、児童が意欲を持って取り組めるように、児童の考えや地域の自然や文化・伝統を十分に生かした活動を計画した。特に、児童自らが課題を持って自主的、自発的に取り組む過程や、自分の考えを生かして課題解決し、自己実現の喜びを味わう体験を重視してきた。

このために、低・中・高学年のテーマを設定し、具体策を立てて実践してきた。

−高学年テーマと具体策の例−

「主体的に集会に参加できる子供」

具体策

・ 一人一人の特性を生かし、自主的に活動する場を設定する。

・ 地域の自然・文化などの素材を積極的に取り入れ、特色ある集会を進める。

(2) 集会活動の計画(高学年の例)

六月  愛鳥集会

十一月 白鳥をむかえる会

二月  岡山祭り

(3)「白鳥をむかえる会」の実践例

本校の五、六年生は、緑の少年団として阿武隈川に飛来する白鳥の世話をしている。しかし、児童の関心は意外に低く、いつ、どこから飛来したのかさえ知らない子が多かった。

六月に、小鳥の森で「探鳥会」を行い、さらに「愛鳥集会」を通して、鳥に対する関心が高まってきている。地域の特性を生かした白鳥に関した集会を企画し、実践を試みた。

 

資料2「白鳥をむかえる会」活動の過程

 

7. 評価

 

7. 評価

(1) 一人一人が自分の役割を果たし主体的に集会に参加できたか。

(2) 集会を盛り上げるように適切に自分を表現できたか。

 

白鳥をむかえる活動を通して、一人一人に自分の役割を果たしながら、主体的に活動させるよう配慮した。

1)餌集めの活動を通して、一人一人が自分の役割を果たす機会を持った。

2)白鳥をたたえる歌を募集した結果、「ようこそ白鳥」を、児童の手で作詞・作曲することができた。

3)集会活動のイベントとして、ジグソーパズルのゲームをするため、事前に、白鳥飛来地(阿武隈河畔)の

 

 

 


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