教育福島0147号(1990年(H02)06月)-018page

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いることがわかる。

○「先生のすすめで」受験した生徒が増えたことは、生徒の自主性のなさを思わせるが、反面本校に対する中学校の先生方の評価が、高まっていることの現れであろう。

○「入学してからやってみたいこと」として、スポーツが四十五・三パーセント、勉強が三十九・六パーセントを占めている本校の運動部に寄せる期待の大きさを示しているようである。

 

資料1 合格者の意識

 

1.合格しての気持ち 元年(1年生)

(1)うれしい98.4%
(2)うれしくない0.0
(3)どちらともいえない1.6

2.好間高校を受験したのは

(1)自分から進んで すすんで81.8
(2)親のすすめで3.6
(3)先生のすすめで14.6
(4)友達がくるので0.0
(5)その他0.0

3.入学してからやってみたいこと

(1)勉強39.6
(2)運動関係の部活動45.3
(3)運動以外の部活動6.8
(4)特別なことをしたいと思っていない5.2
(5)なんにもやりたくない0.0
(6)その他3.1

4.こんな好間高校生になりたい

(1)真面目で自覚のある高校生23.4
(2)普通にやれる平凡な高校生16.7
(3)規則を守り礼儀正しい高校生13.0
(4)明るく、やさしい思いやりのある高校生15.5
(5)勉強と運動に頑張れる高校生21.4
(6)特になし0.0
(7)無回答0.0

2 一・二年修了者について

一・二年の三学期末のLHR時に、生徒の成長の度合い、本校での生活の満足度、次年度の抱負などについて意識調査をし、一年間の生徒の変容を確認した結果が資料2(昭和63年度実施結果を中心にまとめたもの)である。

 

資料2 1.2年修了者の意識

 

〈考察〉

 

〈考察〉

○本校生は、良い友人に恵まれ(八十七・八パーセント)礼儀を守り、規則正しい生活を送っているなど、生活面では、各項目にかなりの改善が図られている。

○また、学校生活や先生に対しては、約半数が適応し、本校生の明るい生活の一端をのぞかせている。

一方、学習面については、授業の受け方はかなり改善されたが、家庭での予・復習については特に改善の必要があり、この点については、生徒自身も次年度の大きな目標としてとらえ、真剣な授業態度の必要を五十一・六パーセントが、家庭学習の必要を二十九・六パーセントが、それぞれ強く意識している。今後いっそう自主的な学習態度の確立を図っていかなければならない。

○昭和五十九年度当時、本校の中途退学者数は多く、生徒もあまり期待を抱かず入学していた。しかし、小規模校のため、指導が細やかで行き届き、中学校であまり目立たなかった生徒も本校の教師と親しく接することができた。また、いじめ、暴力に対しては、きめ細かな指導を行った。そのようなことから昭和五十九年度から六十一年度にかけて在学した生徒は高い満足感を示したと言えよう。一方、昭和六十三年度の一・二年生は、本校に対する地域からの評価も高まり、入試志願者の倍率も特に高い時期に入学したため、本校に対し初めから強い期待感を持っていた。しかし、服装・頭髪等の指導は厳しく、授業のエスケープ、怠けなども見逃がされなかったので、自由な生活に憧れを抱いていたのがままならず、それが不満へとつながる生徒の例も見られた。今後は指導体制を緩めるのではないまでも、生徒の自律性に任せた生活指導をより工夫する必要があろう。

○次年度の努力目標として、ほぼ六割の生徒が、進路の早期決定と、その

 

 

 


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