教育福島0147号(1990年(H02)06月)-051page
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話』になっている校舎への、感謝の気持ちがあります。
このように、真剣な清掃活動が行われている陰には、生徒たちが先輩から受け継ぎ、守り続けている伝統があります。きれいな校舎を守るという伝統は、入学式の歓迎の言葉や、三年生を送る会での先輩から後輩への言葉として伝えられ、確かに引き継がれていきます。その結果、毎日の清掃で、正面玄関のタイルの雑巾がけや廊下の汚れ落とし、ガラス磨きなどの工夫が、生徒の手によって生み出され、実践されてきました。
本校は、新築されて七年が過ぎましたが、現在でも新築当時の美しさが保たれています。美しい校舎は、本校生徒の誇りのひとつであり、またそれを自分たちの手で保ち続けているという自負は、その誇りに一層重みを増しているといえるでしょう。
美しい校舎の中で、生徒は毎日学習に運動に、伸び伸びと取り組んでいます。その充実した学校生活の成果は、生徒の学力の向上、そしてスポーツにおける活躍に表れています。『生徒自らが育んでいる奉仕の精神』、これがそのような成果を生み出しているのです。きっと社会に出てからも、生徒たちは、本校で身につけたことを糧に、活躍してくれるものと信じています。
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力を合わせて すみずみまで清掃
創意を生かしたふるさと教育 福島市立梨平小学校
本校は、JR福島駅から北ヘバスで約七十分、福島市北部を流れる摺上川の上流にあり、豊かな自然に恵まれた学校である。
この地区は、県都福島を中心として信達一円の水源とすべく多目的ダムの建設が計画中で、ダム完成後、児童は、自分をちを温かく育み、たくましく成長させてくれた学舎を見ることはできない。
そこで学校では、日々の学校生活を通して、ふるさとのイメージを強く印象づけることができるよう「ふるさとをなつかしく思い出させる教育」の活動を多く取り入れ、創意ある活動に励んでいる。
「春の散策」「摺上の秋をたずねて」では、地域に生きる動植物の観察学習に重点をおき、「もちつき大会」では地区の人々と一体となって社会科の探求をし、雪が降るとスキーの練習による体力づくりと、梨平の四季を十分考慮した活動を展開している。
「よいしょ。よいしょ」もちつき大会のかけ声である。長い千本ぎねを振りかざし、二十名の子どもたちが交替でもちをついている。
十二月十一日は、地域のお年寄り二十九人を招待し、祖父母学級(もちつき大会)を開催した。
自分たちのついたあんこもち、ひきなもち、ぞうにもちは格別なおいしさである。もちを食べながら、日頃練習した歌や劇の発表をしたり、梨平に古くから語り継がれている「焼臼物語」の朗読をしたりした。
また、郷土史家の安斎真作氏より、茂庭の歴史についてわかりやすい説明を聞き、ふるさとのよさを再発見するとともに先人の苦労を偲ぶことができた。祖父母と児童の交流を通して、児童はお年寄りのやさしさに触れることができたと同時に、お年寄りの長い間の努力によって現在の梨平のあることを知ることができた。
また、祖父母は、子どもたちが努力し合い、工夫し合ってたくましく活動している姿に接することができ、有意義な活動であった。
今後、地域の教育力の活用、地域素材の教材化等にいっそう努力し、充実した「ふるさとをなつかしく思い出させる教育」としたい。
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「よいしょよいしょ」もちつき大会
平成二年度福島県教育委員会・文部省指定各種研究学校
教育課程・川俣町立川俣小学校
生活科・福島市立福島第二小学校
道徳教育・福島市立福島第二中学校
勤労生産学習・東和町立東和中学校
国際交流推進・桑折町立醸芳小学校
武道指導・本宮町立本宮第一中学校
養護教育・福島市立福島養護学校
(詳細は各学校へお尋ね下さい)
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