教育福島0148号(1990年(H02)07月)-030page
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でドライブに行ってみた。近隣の町並はもちろん、遠くは、安達太良山や磐梯山が見わたせる眺めの良いところである。ハンググライダーにも良好の場所で、若者たちが、新緑に彩られた阿武隈高原の空中散歩を楽しんでいた。良風に乗るとき三十キロ位飛んでいけるが、風に乗りきれないと近くの水田を荒らしてしまうこともあるそうだ。着地点によって危険も伴うが、空を飛ぶ爽快さに比べれば、それほどでもないのだろう。そのような風景を見ながら仙台平で過した一時は、阿武隈高原の豊かな自然と緑の美しさを改めて感じさせてぐれるとともに、実にさわやかな気分をも味わうことができた。
美しい緑に囲まれた高原の町にきて、社会教育に携わることになり、公民館で仕事をする関係、毎日、町の人々と接する機会が多い。子供から高齢者まで、職業もさまざま。応対もなかなか疲れるものであるが、笑顔とやさしい言葉で接することを心掛けている。そんな中で、月に三回位のベースで公民館内にある図書室を利用にくる一人のお年寄りがいる。もちろん本を借りにくるのであるが、文学から一般教養、そして推理小説と読書の幅が広い。最近は、赤川次郎の「華麗なる探偵たち」「泥棒よ大志を抱け」の二冊を借りていった。とても九十歳とは思えない読書欲である。月に一度の文芸サークルにも欠かさず出席し、会が始まる前に、少しでも時間があると本を開いているその姿に、心うたれるものを感ずる。「生涯学習」が高まりつつある今日、まさに生涯学習の手本を見ているようだ。社会教育に携わる一人として、このような学習意欲のある人々に対し、いつも気軽に、気持良く利用できるよう環境整備に努め、心あたたかい高原の町常葉の人々に、少しでも役にたてればと思っている。
(県中教育事務所社会教育主事(常葉町派遣))
教職員研究論文の募集
平成二年度の福島県公立幼稚園・小・中・養護学校教職員研究論文を次のとおり募集します。多数ご応募ください。
一、趣旨
県下公立幼稚園及び、小・中・養護学校教職員より教育実践に基づく研究論文及び研究実践記録を募集し教職員の自主的な研究を推奨することによって研修意欲や専門性を高め、もって本県教育の振興を図る。
二、主催
福島県教育委員会
三、応募資格
福島県公立幼稚園及び小・中・養護学校教職員
四、応募内容・方法
(一) 内容について
○学校経営、学年経営、学校経営、教科・道徳・特別活動の指導、生徒指導、学校保健、学校給食、へき地教育、幼稚園教育等教育活動にかかわる研究論文及び実践記録で日常、実践的に研究した内容であること。
○新学習指導要領の趣旨を生かし基礎的・基本的内容の確かな定着を意図したものであること。
(二) 応募は、個人またはグループ研究とすること。
(三) 形式・分量について
○B5判の四百字詰原稿用紙を用い、横書き三十枚以内に黒インク、又は黒ボールペン書きでまとめる。
○論文には印刷物、写真、図表等のはりつけをしない。資料は論文と対照できるように明示する。
○資料は必要最小限にとどめて添付する。
(四) 締切り及び提出先
○九月二十九日(土)までに市町村教育委員会を経由し、所管の教育事務所長に提出する。
五、審査
第一次審査-各教育事務所
第二次審査-義務教育課
第三次審査-県教育委員会で委嘱した審査員
六、表彰
(一) 入賞発表は十一月下旬に各教育事務所を通じて行う。
(二) 入賞者及び研究内容は、県教育委員会編「教育福島」一月号で紹介する。
七、応募上の注意
(一) 他団体が主催したものへ応募したものでもよいが受賞したものは除く。
(二) 文献を引用したものは、その出典を明らかにする。
八、その他
(一) 特選入賞者は平成二年度福島県教育研究発表大会で発表する。
(二) 詳しいことの問い合わせは各教育事務所へ
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