教育福島0149号(1990年(H02)09月)-046page

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教育事務所だより

 

南会津教育事務所

〒967 南会津郡田島町大字田島字根小屋甲4277-1

TEL0241-62-1221(代)

 

南会津地区で開催された教育広聴会

 

南会津地区で開催された教育広聴会

 

雪溶けのせせらぎに鳥が和し、野山に花々が咲き競う。清流に鮎が躍り、心やすらぐ緑とわたる清風。全山燃ゆる紅葉のもとの茸狩り。銀世界に描くシュプール。心ゆくまで四季を満喫できる南会津。

この豊かで清々しい自然環境の中で活気ある教育活動が営まれています。

ここでは、文部省と本県教育委員会の指定を受けている学校の研究の一端を紹介いたします。

 

道徳教育

豊かな心をもち、たくましく生きる児童の育成をめざした道徳教育

南郷村立南郷第二小学校

 

道徳教育における学家連携を中心課題にすえ、道徳の時間の指導や道徳的実践の指導のあり方を追い求めることが、本校の研究のねらいです。

物事に感動することのできる「豊かな心」そして、自分自身の気持ちを自信をもって話したり、行動に表わしたりできる「たくましさ」のある児童を育てるために、三つの実践の柱をたてました。

1おあしす運動(望ましい人間関係)

2ふるさと運動(豊かな体験)

3のびのび運動(自己の表現)

地区毎に実施する古紙回収(ふるさと運動)など、親子力を合わせての行事も成果を上げてます。また、道徳だより「みんなでのびよう」も、教師と保護者が感想や意見を交換する場として定着しつつあります。

道徳の授業についても、授業参観日の設定だけでなく、保護者の声や手紙を取り入れ、三つの運動とも関連づけながら連携を深めていく計画です。

 

進路指導

 

進路指導

よりよい生き方を求め、自己実現をめざす進路指導

只見町立朝日中学校

 

「うヘー、百円分稼ぐって大変だなあ。まだこれっぽっちか」

本校では、「生き方を育む進路指導」の一環として、体験学習を取り入れた。これはその時の生徒の言葉です。慣れない手つきで鎌を持ち、汗を拭(ぬぐ)って蕗採り作業です。しかし、そこに見られた姿は、生き生きとした、まさに中学生そのものの姿であり、たのもしくさえ思われました。

この夏休みには、二・三年生を対象に職場体験学習を企画しています。この学習のねらいは、自分の希望する職場へ行き、体験を通して働くことへの関心を高め、職業に対する価値観を形成することです。「先生、俺○○へ行けっかや」と、聞く生徒の顔には強い意欲さえ感じられます。

二十一世紀に生きる生徒たちが、仕事への意欲を持ち、よりよい生き方を求めて常に努力することを願って、只今本来の進路指導に向けて実践中です。

 

 

 

 

 


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