教育福島0149号(1990年(H02)09月)-047page
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わたしの学校ぼくらの活動
どこの学校にも、心をときめかせる活動があります。意欲をかき立てる特色ある活動があります。次に、管内の幼稚園、小・中学校から一つずつ紹介していただきました。
楽しい思い出づくりの宿泊保育
下郷町立下郷幼稚園
園児に、いきいきとした園生活を送らせたいという考えから、宿泊保育の活動を実施して二十数年になります。
今年もまたその季節がきました。
そんなある日に、「あのな、家の人が言っていたけど夏休みになると先生と友達と泊りにいくんだぞ」そんな会話から各家庭での親子の対話の様子が感じとれます。さて当日、保護者の見送りの声を背に、バスの中は園児の歓声でにぎやか、席につく間もなく宿泊地に到着です。
教師一人で十人のグループ編成、早速スイカ割り、いも煮会、キャンプファイヤー。真夜中の用便と日程もびっしり、少し眠ろうとした園児たちのヒソヒソ話しの目覚し時計。この時計には、止めようとしてもボタンがありません。こんな園児たちのやんちゃな活動をみて、こんな時代だからこそ継続していきたい、体験活動の場が多く設定されているわが園の宿泊保育です。
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見てください 私の誕生会
舘岩村立舘岩小学校
全校誕生会は、毎月第一週の土曜日に実施しています。三校時終了のチャイムを待ちかねた児童八十二名が、音楽室に顔をそろえます。
照明のスイッチが切られ、「今月の誕生の皆さん入場」のかわいい声に導かれ、ケーキにともされたろうそくの光をたよりに誕生者が入室してきます。その中には職員も童心に帰って参加します。
お祝いの歌、似顔絵プレゼント、主役のお話、質問などが次々に展開され、一年間楽しみにしていた誕生会が終わります。みんなの心の中には、あったかいものがこみ上げてきます。
本校では、小規模校のよさを生かし、一人ひとりの児童の心を大切にしようと、それぞれの主役になる場をできるだけ多く設定し、努力しています。
また、職員だけの誕生会を別に設け親睦を深めています。
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ふるさとから学び、ふるさとへ働きかける心の育成をめざして
只見町立明和中学校
「太鼓が始まり、獅子をかぶった。獅子を思いきり上下左右に生きているように動かす。無我夢中で汗びっしょりになって動き回った。無事やり終え、僕達は顔を見合わせて笑った。『じいちゃん泣いちまったぞ』お年寄に喜んでもらえたのが何よりうれしい初舞台だった。」(三年男子)
八百五十年前から続く「梁取(やなとり)神楽」に、中学生が初めて挑戦しています。
本校では、冬には積雪が三メートルにもなる厳しい風上の中で伝えられてきた郷土独特の文化を知り、郷土を愛する心を育てようと、地域の方々の協力を得て、方言や民話・郷土芸能・伝統行事・遺跡等の調査研究を行っています。その結果は、毎年校内文化祭で、地域の人々にも発表されます。
郷土教育の重要性や地域の教育力の重要性がいわれている今、「ふるさとから学び」「ふるさとへ働きかける」心情と態度を育てていきたいと思います。
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