教育福島0149号(1990年(H02)09月)-049page
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美術館だより
企画展案内
人のくらしと自然を描く
酒井三良展
会期9月29日(土)〜11月4日(日)会場県立美術館
酒井三良は大正から昭和にかけて活動した日本画家です。明治30(1987)年福島県の会津地方に包まれた三良は、大正時代に「雪に埋もれつつ正月はゆく」や「災神を焼く残雪の夜」などの雪国の情景を描いた作品を発表して注目され、以後院展を舞台に活躍しました。初期の山村の年中行事を描いた色彩豊かな作品から晩年の水墨による郷愁を誘う作品まで、一貫して純粋で情趣豊かな独自の世界が描かれています。俳人としても知られた三良の作品には、自然に包まれながら牛きる人々の素朴な姿が記録されており、今も多くの人々に親しまれています。
このたびの展覧会は、独自の世界を描き続けた酒井三良の院展の出品作を中心に、これまでほとんど紹介されることのなかった初期の作品など展示し、その画業を振り返ろうとするものです。
「かまくら」昭和38年
「雪に埋もれつつ正月はゆく」大正8年
「災神を焼く残雪の夜」大正10年
「夜漁」昭和39年
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