教育福島0150号(1990年(H02)10月)-017page
特集2
実年後の豊かな生活設計を考える
(ライフサイクルプラン講座)
福利課
はじめに
「人生八十年時代」を迎えた今日、退職後の長い期間を、健康でいかに生き生きと充実して暮らすかは、人生の大きな関心事であると思います。
我が国においては、平均寿命の伸長や近年における出生率の低下等により、高齢化の現象が進行しておりますが、この傾向は今後一層急速に進むものと思われます。
このような状況を踏まえて、公立学校共済組合福島支部では福島県教職員互助会との共催により、高齢化社会において教職員が生涯生活設計を考える機会として「ライフサイクルプラン講座」を開催しております。以下、この講座の内容等について紹介します。
一、今年度の講座内容
(一) 講座の沿革
昭和五十九年度に公立学校共済組合福島支部の新規事業として「生涯学習講座」を開設し、昭和六十年度及び六十一年度は「高齢化社会における生活設計講座」を、六十二年度からは再度名称を変更して「ライフサイクルプラン講座」として開設しています。名称は異なるものの、講座の趣旨・内容等は前に述べた問題意識に基づいており、共通したものとなっています。
(二) 講座開設の目的
本講座の開設目的は「高齢化社会を迎えて教職員が実年後の豊かな生活設計を企画する一助となることを目的に開設し、もって教職員の福祉の向上を図るものとする」となっています。
(三) 講座の対象者
今年度は公立学校共済組合福島支部の組合員または福島県教職員互助会の会員で、平成二年四月一日現在満四十五歳以上の者を対象として受講希望者を募りました。(申込者が定数二百八十名を超えたため高年齢者順に受講者を決定しました。)
(四) 日時・会場
・平成二年八月一日・二日
福島市 公立学校共済組合
「あづま荘」
・平成二年八月二日・三日
郡山市 公立学校共済組合
「郡山会館」
〈日程〉 表1のとおり
(五) 講座内容
高齢者にとって健やかで豊かな人生とは何かを考えるとき、心の安定(生きがい)、体の健康、経済的安定が考えられますので、それぞれの分野での権威ある、あるいは専門的知識を有する講師による講演方式をとっています。
今年度の講師、講演演題は次のとおりです。
講演一 基調講演
「六十歳からの生き方」
千葉大学 名誉教授
多湖輝 先生
講演二 健康管理
「不老長寿の薬」
公立学校共済組合東北中央病院副院長
蓮池照夫 先生
講演三 共済年金
「共済年金の基磯知識」
公立学校共済組合福島支部
年金担当者
講演四 資産の運用
「資産の効率的形成について」
全国教職員互助団体協議会教職員の生涯にわたる生活設計策定委員会委員
高梨義明 先生
なお、講演一の「六十歳からの生き方」の要旨については、この特集の終りに掲げておきます。