教育福島0150号(1990年(H02)10月)-040page
生涯教育インフォメーション
青年教育の活性化
〜青少年ふるさと学習特別推進事業〜
社会教育課
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一、はじめに
私たちが、来るべき二十一世紀に向けて、創造的で活力ある社会を築いていくためには、今後の社会変化を予測し、改めて未来の社会の担い手である青少年の果すべき役割を考えていかねばなりません。
現在の社会は高齢化、国際化、情報化の進展など、急激に大きく変化しています。こうした状況の中で、活力ある地域社会形成のため青少年に寄せられる期待はますます増大してきております。福島県教育委員会では、平成元年度に文部省の委嘱を受け、「ふるさと福島をつくる青少年フェスティバル実行委員会」とともに平成元年度「青少年ふるさと学習特別推進事業」を県内四地区(福島市、川俣町、須賀川市、浪江町)において開催し、大きな成果を収めました。以下に、この事業の概要について紹介します。
二、青少年ふるさと学習特別推進事業
(一) 趣旨
地域の教育力の回復を図るため、青少年が郷土について総合的に学習し、その成果を踏まえて実践的活動を展開する事業を実施することにより、その成果を広く青少年、市民に普及・啓発する機会とする。またこのことにより、活力ある地域社会の形成、ふるさとの活性化を図るとともに青少年教育の充実に資する。
(二) 実施期間
平成元年九月〜平成二年二月
(三) 主催
・ふるさと福島をつくる
青少年フェスティバル実行委員会
・福島県教育委員会
(四)実施内容
1)ふるさと学習(表1参照)
2)ふるさと運動(表2参照)
3)ふるさと学習発表会
ア、目的
青年のふるさとについての学習活動やふるさとづくり運動の参加者及び各種の青年団体活動を実践している青年が一堂に会し、その成果を発表することにより、広く青年、県民に波及させ、活力ある地域社会の形成、ふるさとの活性化を図るとともに地域の青年活動の振興に資する。
イ、日 時
平成二年一月二十八日(日)
ウ、場 所
福島県青少年会館
エ、発表内容
・ふるさと学習・ふるさと運動の発表(指定市町村、四地区)
・郷土についての総合的な学習活動とそれに基づく実践活動の成果を発表する。
・青年学級や団体の中で日頃考えたり、体験した学習活動や青年活動について、又は地域活動の問題点などについての意見発表
・ふるさとの伝承芸能発表
「霊山大鼓」 霊山町青年会
(タイトル写真参照)
「おいとこ」 小高町青年会
「盆踊り」 東村青年会
松明をもりたてる会の青年たちによる「松明あかし」
(五) ふるさと学習参加者の感想
1、私の町は地形的に地域間の交流が少ないので、何とか若者が中心になって全町的な盛り上がりのある活動をと思っていたが、このようなカンフル剤的事業の企画ができたことはすばらしかった。私たち実行委員会は、町に根付いているクリーン作戦を中心的活動母体とし、さらに町のシンボルである舘の山公園(城跡)の整備を考えるつどいを何回も開き、学習会を行い、この城跡の整備に着手した。第一の取りかかりは、