教育福島0150号(1990年(H02)10月)-042page

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県立学校だより

地域や学校の実態を生かした意欲的な活動

高等学校・養護学校

 

県教育委員会では重点施策の一つに「豊かな人間性をはぐくむ学校教育の推進」を掲げ、そのための様々な事業を行っています。これを受けて県下の各学校においては、地域や学校の実態に応じながら、その特色を生かした意欲的な活動が展開されています。

本号では、それらの中から、県立学校における特色ある学校づくりの様子を紹介します。

 

「サマーセミナー」で大きな効果

県立福島東高等学校

 

本校は、“ひとりひとりを大事にする、きめ細かな教育”を合言葉にこれまで学校づくりを推し進めてきました。去る六月二十五日(月)には創立十周年記念式典を挙行し、二十一世紀に向かって躍進することを生徒、教師ともども誓いました。

 

先生の宿泊部屋を訪れて質問する生徒

 

先生の宿泊部屋を訪れて質問する生徒

 

草創期から充実期に、更に発展期に入りつつある今、いかにして「魅力ある学校づくり」を推進するかは本校においても大きな課題です。その具現化のため、このたび、他の地域の人たちとの交流学習をとおして豊かな人間性を培い、徹底した自主学習をとおして自ら学ぶ意欲を育成することをねらいとして、「サマーセミナー」を実施しました。

◇日程 八月十七日〜八月二十一日

◇場所 金山自然教育村会館

◇対象 本校三年生希望者(九十名)

遊びらしい遊びのない状況にわが身を置いて、「一日十一時間勉強」するのは、参加生徒にとって過酷な体験で、初めは戸惑いもありましたが、曲りなりにもやり遂げたという、この実践体験は大きな自信となりました。そして受験勉強の何たるかを身体でつかみかけたようで、今後が楽しみです。

なお、このサマーセミナーを実施するに当たって、地域医療の実践者須田透先生、金山町企画課長斎藤勇一さん、県立川口高校の皆さんには大変お世話になりました。また、金山町御当局の懇切な御協力に対して、心より感謝申しあげます。

 

外部講師を招いて和服の着装指導

県立白河実業高等学校

 

先生の手もとを見つめる目は真剣そのもの

 

先生の手もとを見つめる目は真剣そのもの

 

本校の家政科では、昭和六十三年度より、被服の授業に外部から講師を招いて、和服着装指導を行っています。その指導目標を

1)外部講師を依頼して専門的な指導にあたる。

2)和服を着装させることにより、被服への学習意欲を喚起する。

3)着装の学習意欲を持たせるために修了証を取得させる。

とし、三年生は一学期、二年生はニ学期、一年生は三学期に十二回の着装実

 

 

 


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