教育福島0151号(1990年(H02)11月)-016page

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指導計画に留意した学習指導を実践する。

5) 特に、平成二年度開始の新科目「社会福祉基礎」「社会福祉演習」「総合芸術」においては、地域を学ぶ場とした体験的、奉仕的学習を年間指導計画のもとに実践する。

6) 学校行事を含む各活動においては、地域理解、社会奉仕学習の観点で家庭及び地域との連携を深めるよう留意する。

(2) 新学習指導要領との関連

前項において述べた実践目標、実践活動は、いわば新しい学習指導要領を先取りしたものとなっており、その関連は次のようになっているといえる。

1) 心豊かな人間の育成

 

「社会福祉演習」選択生徒のボランティア研修風景

 

「社会福祉演習」選択生徒のボランティア研修風景

 

10&thenは、生徒の主体的活動を促すものであり、その基本的な視座は地域への奉仕活動と地域理解の教育である。このことを学校の教育活動全体を通して行うことにより、人間としての在り方生き方に関する学習を深めることができる。

→ H・R、学裁、生徒会活動での展開。

→ 「社会福祉基礎」「社会福祉演習」での教科指導

 

2) 基礎・基本の徹底と個性を生かす教育の充実

本校では以前から一人一人を大切にした教育として個に応じた教育を実践してきたが、生徒の能力・適性、興味・関心、進路等の多様化に対応し、選択科目の拡大と「その他の科目」の設置を図ったことにより、きめ細かな教育を行うことができる。

→ S・Lチーム指導(学習進度の遅い生徒に対する治療的指導のプロジェクト教育)

→ 三年次選択科目の拡大、多様化(四群二十一科目)

→ 「その他の科目」の設置

・社会福祉基礎(表3)

・社会福祉演習(表3)

・世界地誌

・情報演習

・総合芸術(表3)

→ 「個別面談」の集中的及び計画的実施と濃密化による一人一人の変容等の把握・充実

→ 基礎講座の計画的実施(英語、数学、国語)

 

3) 自己教育力の育成

各教科・科目の学習内容の改善を図り、自ら学び自ら考える態度・能力を育成する。そのため、各教科・科目の中で課題研究や探求活動を取り入れる。

→ 福祉学習における年間課題研究のレポート作成(卒論)

→ 国語科における小論文の個人指導

→ 理科、社会科、国語科における地域研究活動

 

4) 文化と伝統の尊重と国際理解の推進

地域の歴史や実態を踏まえた教育は、本校教育の重要な柱である。しかし同時に国際的な視野をもった教育もまた大切であり、各教科・科目、特別活動において重点的に実施する。

→ 世界史の三年次必履修

→ 英語科単位数の拡大確保及び選択科目での二科目設置

→ 選択科目「世界地誌」との配置

→ 「総合芸術」における地域の伝統文化、伝承芸能等の学習

→ 福祉学習における異世代間交流学習の実施

 

5) 「ゆとりの時間」の活用

 

表3 新設3科目の構成と実施形態

 

表3 新設3科目の構成と実施形態

 

 

 


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