教育福島0151号(1990年(H02)11月)-018page
実践は、古くは十年前、新しいものでも五年前の発想・着手であり、本校に勤務する教職員の間にたゆまず受け継がれ、情熱が傾けられて「川高教育」として大きく、しっかりと根付いているものであることを深く理解しておく必要がある。
更に、これらの実践活動は、昭和六十二、六十三年度文部省委託「学校・家庭・地域の連携による総合的な教育力の活性化」研究として深められ、平成元年度、二年度文部省の「奉仕等体験学習研究指定校」として、より密度の高い研究実践が行われており、さらには、平成元年度から三か年の計画で本県教育委員会の「創造性豊かな魅力ある学校づくり推進事業」としても現在鋭意努力がなされて、よりクオリティの高い教育を目指した活動が展開されている。
1) 奉仕等体験学習の研究概要
○研究主題
「効果的なボランティア活動等の実践による学校教育の活性化」
○ 研究の具体的項目
a 奉仕等体験学習を進めるうえでの家庭・地域との連携の在り方
b 奉仕等体験学習の年間実施計画の在り方
c 奉仕等体験学習の具体的教材の選定と指導の在り方(表5参照)
○ 平成元年度の研究成果
a 地域から喜ばれ期待される活動となり、生徒、教職員の心の中にボランティア精神が深められてきた。
b 多種多様な行事、活動は、生徒にとって「楽しい学校」として豊かな学校生活を送らせている。
c ボランティア活動を通して地域との連携が深まり、町からも大きな期待と関心をもたれている。
d 元年度の大きな成果として「社会福祉基礎」「社会福祉演習」「総合芸術」の教職員手作りのテキストが完成した。
2) 魅力ある学校づくりの推進状況
○ 学校づくりの主題
「地域に根ざした魅力ある学校づくりを目指して〜ボランティア活動を中心とした地域社会への参加と文化の創造」
○ 具体的な実践プラン
「若者の実践十課題とその発展」(前出)
○ 成果と課題
成果については、前記1)の評価とほぼ同じであるので、ここでは課題についてあげる。
a 各種活動は事前、事後指導を含めると事業全体の質、量とも相当のものとなり、今後は事業の省力化、精選化に努める必要がある
b 福祉教育関連活動のプログラムと学校教育活動の整合性を図る
c 地域連携の恒常的推進組織の構築を図り、「普段着の魅力ある学校づくり」を目指す。
老人ホームボランティア活動のひとコマ
三 具体的実践の事例
お年寄り宅訪問活動 平成元年度例
(1) 目的 この活動は、「若者の実践十課題とその発展」の第一分野「生徒の主体的活動による実践十」のうち、テーマ2」「地域の高齢化の中での若者としての役割の自覚」(実践4 お年寄り宅訪問活動)として実施するものである。
(2) ねらい 金山町等当地域の高齢化が進む中で、高校生として果たすべき役割について考え、地域の老人福祉について体験的に学ぶ場とするため訪問活動を実施する。特に地域のお年寄りとのふれあいを通して貴重な体験や古くから受け継がれてきた伝統を学習し、また、この訪問を通して地域とのつながりを深めること
表5 ボランティア活動の具体的教材の選定と指導の関係(一部省略)