教育福島0151号(1990年(H02)11月)-020page
特集2
福島県の文化活動
−こころうるおす文化の育成を目指して−
文化課
はじめに
福島県教育委員会においては、昭和六十三年度に「第三次福島県長期総合教育計画第2期実施計画」を策定し、この計画に基づき、“こころうるおす文化の育成”をスローガンに
○ 文化活動の促進
○ 文化の伝承の充実
○ 文化施設の整備充実
を三本の柱に文化行政を推進しています。
以下県教育委員会が実施している各種事業について紹介します。
第44回県展
県美術大賞受賞作品
「TAKI」(菊地文子)
芸術文化の振興
一、第四十四回県展
福島県総合美術展覧会(県展)は、昭和二十二年の第一回以来、本年で四十四回を数えるが、年々作品の質の向上が見受けられる。
今回の総出品点数は、九百人十九点で、そのうち公募作品は、八百五十点を数え、これらの中から五百二点が選ばれ、招待、依嘱作品の百三十九点を合わせた六百四十一点が陳列された。
○会期 平成二年六月十六〜二十七日
○会場 福島県文化センター
○陳列点数 日本画五十四点、洋画百九十五点、彫塑六十三点、工芸美術八十点、書二百四十九点、総計六百四十一点
○観覧者数 一万一千四百五十五人
○審査員(日本画)黒沢吉蔵、高橋俊子、永山十志夫
(洋画)五十嵐二朗、春日部洋、西村榮悟、長谷川雄一、深沢軍治
(彫塑)北郷悟、佐野文夫、舟生厚
(工芸美術)石崎友紀、片野一、長谷川靖夫、丸山高志、宗像亮一
(書)斎藤鶴龍、千葉香仙、林泉汀
二、第十四回県展移動展
県展移動展は、県展出品作品の中から優秀作品を選抜し、県内を巡回展示するもので、本年度は四か所において開催した。
これらの開催地では、小・中学生から老人まで、多くの人が作品を鑑賞し地域文化活動の促進にとって有意義な催しとなった。
○開催地及び会期
須賀川市 七月五日〜八日
下郷町 七月二日〜五日
塩川町 七月十九日〜二十二日
鮫川村 七月二十六日〜二十九日
○内容 日本画、洋画、彫塑、工芸美術、書の百点
三、第四十三回福島県文学賞
県民から作品を公募して、優秀な作品を顕彰し、文学の振興を図ることを