教育福島0151号(1990年(H02)11月)-044page

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1、受験とか学習一般に対してマイナス面だけでとらえていないか

私は受験の最前線を歩んでいる。その私が現在の教育環境の問題として取り上げたいのは、生活の中に無意識のうちに取り上げられながら非常な力をもって学生を拘束している、例えば、受験地獄とか偏差値とかいう言葉のことで、これらが非常にマイナス面だけでとらえられているという点である。受験地獄や偏差値という言葉のもつ影で怯えるように教育するのは間違いだと思う。私は二、三十人程の生徒に、受験は楽しいものでありたいと話している。

また、塾ではテストをしたことがない。根性とかガッツといった言葉も口にしたことはなく、むしろ、自分の意志で自分のため(広い意味で家庭、社会のため)に自分の力を高める。そのような方向での激励をしている。

このような私は、学生から夜の静かな思考の時間を奪ったテレビとかラジオとか深夜営業の店とかに対して怒りを覚え、また、スポーツ偏重のテレビや、マスコミの報道を疑問に思っている。そして知識や知性を力とし、人間の英知こそ人間に許されたものであることを学生とともに感じたいと思っている。

2、英語教育に限らず、暗記教科を軽視する傾向はないか

もともと知性は知識の累積の上にはじめて生まれるものであり、外国語の体得には、一気に戻っ突って、とにかく学習すべき形とか大きさを知ることが不可欠である。したがって、外国語を学ぶ勇気と楽しみを持つことが第一だと思う。そのためには一日に三、四時間の学習が必要で、一週に三、四時間といった時間で得るものは実に中途半端な知識でしかない。

私は学生が何を学んで何に感動しているのかにいつも注意しながら学生が自分の力で学び、進む速度と目標は異っていても、それぞれに最善を尽くしてみないかと問いかけている。受験というものは実に楽しいことだと思う。それは、ごく身近かにはっきりと目標を持っているからである。私は、目標をもって努力している学生を地獄にいるなどと愚かしくとらえずに、応援して行きたいと思う。

 

−平成二年度教職員研究論文受賞者−

特選は木村(金房小)・会田(清明小)・佐藤(矢吹小)の三氏と平第三中

平成二年度福島県公立幼稚園・小・中・養護学校教職員研究論文の受賞者が決まり、去る十一月二十九日(木)には特選受賞者の表彰式が行われました。

本年度で二十回目になる教職員研究論文の募集には、県内各地の先生方や学校から日常の教育実践に基づく研究論文七十六点の応募がありました。

論文審査は各教育事務所、義務教育課による予備審査を経て、県教委委嘱の審査委員の先生方による慎重な審査の結果、特にすぐれた論文の特選四点と、入選八点が選ばれました。

特選及び入選受賞者の方々と各教科領域別応募者数は次のとおりです。

 

○特選受賞者

小高町立金房小学校教諭 木村恵子

福島市立清明小学校教諭 会田智康

いわき市立平第三中学校(代表)校長 鈴木孝

矢吹町立矢吹小学校教諭 佐藤政亮

○入選受賞者

石川町立石川小学校教諭 真田秀男

三春町船引町学校組合立 要田小学校 教諭 川崎潤

霊山町立掛田小学校教諭 野木勝弘

会津坂下町立第二中学校教諭 江川浩

岩代町立新殿中学校教諭 鴫原和哉

会津高田町立永井野小学校教諭 星清智

下郷町立旭田小学校教諭 玉川美紀子

郡山市立大槻小学校教諭 仲村景子

 

各教科,領城別応募者数一覧

 

○エイドリアン・マンギ・ボヤットジュニア(矢吹町教育委員会英語指導助手)

 

○エイドリアン・マンギ・ボヤットジュニア(矢吹町教育委員会英語指導助手)

 

○エイドリアン・マンギ・ボヤットジュニア(矢吹町教育委員会英語指導助手)

−日本の生活についての印象−

1、男性が炊事をしたり、洗濯をしたりすることを気にする日本人

来日当時、何人かの日本人の問いに「独身で三十二歳」だと答えたら、すぐに相手は「早く結婚した方がいいね」と言った。男性が自炊をしたり洗濯することを日本人は気にしているようだが、アメリカでは多くの男性が一人で家事や洗濯をして住んでいる。だからそういうことについて気にしないで安心して欲しい。

2、「I LOVE YOU」という

 

 

 


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