教育福島0152号(1991年(H03)01月)-008page

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特集

 

平成2年度福島県公立幼稚園・小・中・養護学校

教職員研究論文入賞者決定

新学習指導要領の趣旨を生かした創意に富む論文が多数

 

本年度で二十回目になる公立幼稚園・小・中・養護学校研究論文募集には県内各地区の教職員や学校から七十六点の創意に富んだ研究論文の応募がありました。

 

論文の審査は、各教育事務所および義務教育課による予備審査を経て、去る十一月十三日(火)に審査委員の先生方による最終審査が行われました。その結果、特選には、次の四点(個人三点、団体一点)が選ばれ、十一月二十九日(木)には、県庁西庁舎、教育委員室において表彰式が行われました。

 

〈特選入賞〉

○ 木村恵子教諭 (小高町立金房小学校)

国語 『確かな読みの力を育てるための音読・朗読の指導−文学的教材における「表現」と「理解」の関連を通して−」

○ 会田智康教諭 (福島市立清明小学校)

社会 『地域社会の発展を願う態度を育成する指導はどうあればよいか−

四年「きょうどを開いた人々」の単元における産業面での事例の教材化の試み−」

○ いわき市立平第三中学校 (代表 校長 鈴木孝)

特別活動『望ましい生徒会活動をめざす組織と運営のあり方』

○ 佐藤政亮教諭 (矢吹町立矢吹小学校)

学習指導一般『学習意欲を高めるために、パソコンをどう活用すればよいか。』

また、入選としては八点が選ばれました。

本年度の応募論文には、児童生徒の学力の向上を目指して、新学習指導要領の趣旨を生かし、基礎的・基本的内容の確かな定着を意図したものに力点をおいた募集を行ったこともあって、今日的な教育課題である基礎的・基本的内容を確実に身に付けさせる指導の在り方や個性を生かす指導の在り方を追求した優れた研究論文や研究実践が数多くあり、今後一層の研究の深化が期待されます。

 

表彰状と盾を受ける特選入賞者

表彰状と盾を受ける特選入賞者

 

〈審査委員〉

古関富男(福島女子短期大学学長)

大澤貞一郎(奥羽大学文学部教授)

樫村利道(福島大学教育学部教授)

鈴木健一(元福島第四小学校長)

 

〈審査の観点〉

一、 研究の意図が明確で、主題は適切なものであるか。

二、 研究の対象が明確であるか。

三、 研究の計画及び内容が適切であるか。

四、 論旨が一貫しており、説得力があるか。

五、 必要な資料が精選され、整えられているか。

六、 結論の導きかたは適切であるか。

七、 今後の実践に生かす手だてを講じているか。

 

〈審査講評〉

○ 新学習指導要領にそって研究を深めようと意図した、意欲的で創意に富んだ論文が多く全般的に研究のレベルが向上している。

○ 教師の指導に創意工夫がみられ、一人一人を生かす授業に取組み、仮説を掲げ、それを実践を通して検証しようと努力している研究が多かった。

○ 児童生徒の実践面での変容を科学的な処理をするなどして、いろいろな角度からとらえた説得力のある研究が多くなってきている。

 

 

 


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