教育福島0152号(1991年(H03)01月)-019page

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(三) 研究の内容

仮説のa〜eの個々の「手立て」に対応した実践を通して研究を進める。

 

四、 研究の実際

 

(一) 実践

a. 全員参加の組織作り

ア. 会則改正と新組織作り

この改正は、全校生徒を以って各委員会を組織することと、その活動内容を本校の実態にあったものにすることを主な目的として行った。

具体的には、常任委員会は、「図書・編集」と「保健・体育」の両委員会を分割し、新たに安全とベルマークの委員会を加え、全部で十四常任委員会で編成した。

従来、週番は、生徒会組織には位置付けられておらず、風紀常任委員と評議委員の二つの組織の協力で行われていた。

そこで、生徒が基本的生活習慣に関する諸問題を、教師の助言のもとに、自分自身の問題としてとらえ、解決することのできる組織をめざし風紀週番委員会を設置した。

なお、この改正は、組織の円滑な運営を図るためは、関係委員会の「細則」に留まらず、基本となる「会則」はもちろん、「部・部活動委員会細則」、「応援団規約」、「役員選挙細則」までを含む、四十年ぶりの大幅なものとなった。

イ. 校務分掌と学年との関連を配慮した教師組織作り

各委員会の指導組織は、校務分掌と学年との関連を考えて作り、より一層、教師の校務と委員会活動との連携が図れるようにした。

ウ. 役割分担を明確にした生徒会顧問部会の集団指導体制作り

生徒会顧問部会において、各行事や各委員会への連携窓口としての担当者を決め、充実した企画や運営ができるように協力体制作りを行った

エ. 学級活動と委員会活動の関連の明確化と委員会間の活動内容の整理

 

資料 新・旧生徒会組織の比較

全教師に、学級内の各委員が行うべき活動についてのアンケートを取った。

 

全教師に、学級内の各委員が行うべき活動についてのアンケートを取った。

このアンケート結果と本部役員の意見を合わせ、各委員会の活動内容を一覧表にまとめた。そして、学級における組織編成や各委員会運営における基本的実践資料とした。

b. 学級活動との密接な関連を持たせた委員会活動の運営

ア. 学級活動と委員会活動との協力全校常任委員会では、委員会活動が学級活動と関連しながら運営できるように、aのエの資料をもとにしながら前期活動計画を立て日頃の実践でも工夫した。

例えば風紀週番委員会では、全校生徒が取り組む「今週の目標」を各学級に掲示し、徹底を図っている。

また、風紀週番活動の定着のため学級週番日誌を活用した取り組みもみられる。

風紀週番、保健、安全、給食、編集等の主な委員会活動の状況においても、同様に学級活動と連携した実践がみられる。

イ. 「合同常任委員会活動」の実施

委員会活動そのものを盛り上げるばかりでなく、委員会間と学級内の各委員同士の連携を図るために、市民総ぐるみ運動に協賛し、数多くの委員会の協力で運営する「クリーン作戦」を行った。

ウ. 学級意見箱の設置

 

 

 


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