教育福島0152号(1991年(H03)01月)-031page

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一つとして利用する。

エ 測定器などの教具として利用する。

なお、キーボード操作については、休み時間等を活用し、ゲーム等をさせながら慣れさせるように配慮した。

 

五、 研究の実際

 

(1) 算数科における活用

算数科では「問題提示」「問題解決」「反復練習」などの場面で活用した。

(実践例1)「かけ算−1」三年

▼ねらい

二位数X一位数の計算ができるようにする。

▼コンピュータを使って

既習のかけ算九九を再度コンピュータ画面を用いて理解させた。とくに、九九の暗記に不安だった児童がスラスラできるようになった。二年生も活用できるよう、休み時間など廊下に設置しておいた。

▼子供たちは

遊び感覚でかけ算九九が覚えられるので、とくに算数の遅れがちな児童が喜んで取り組んだ。

(実践例2)「わり算−1」三年

▼ねらい

除法の意味について理解し、それを用いることができる。

▼コンピュータを使って

イチゴなど、実物を使えないため、コンピュータで作成したイチゴをそれぞれ包含除、等分除の分け方でシミュレーション的に表わした。キーをポンと押すだけで、左の皿から右の皿へイチゴが一つずつ分けられるので、視覚に訴えるのに有効だった。

▼子供たちは

シミュレーション機能を活用することにより連続して変わる量など、提示不可能なものを画面を通して視覚的に覚えさせることができた。

このことにより、児童にも興味や関心を起こさせ、多様な考えを導き出すことができた。また、等分除・包含除の意味付けもできた。

(実践例3)「分数」「小数」三年

▼ねらい

分数、小数について、加法ができることを知らせる。

▼コンピュータを使って

ドリル型として基礎・基本の定着に生かしたもので、一人でも多くの児童に操作してもらおうと努力した。

▼子供たちは

市販ソフトだったが、正答にはKR情報が流れ、児童も意欲的に学習に取り組んだ。児童もよく理解できたせいか「ハイハイ」と意欲的に挙手する数が多くなった。問題が解けなかった児童は、休み時間も真険に取り組み、できた児童はさらに上級のステップに挑戦する様子が見られた。

(実践例4)「たし算」一年 他の学年で実施。

▼ねらい

一位数と一位数とのたし算が確実にできる。

▼コンピュータを使って

ブロックを用いた数え足しの方法を離れ、5+3など抽象的な数字につけ加え、ヘリコプターを用いたアニメーションの動きを見ることにより、楽しくたし算学習を行うことができるようにした。

▼子供たちは

数が乱数で表示され、問題が画面に写し出されると「ハイ・ハイ」と、はちの巣をつついたように手が挙がる。また、コンピュータ画面を使うことにより、指で数える児童もほとんど見られなくなった。

(実践例5)「三角形」三年

▼ねらい

三角形作りを行い、二等辺三角形の

 

資料1 テレビカード

わり算もパソコンを用いて理解

 

わり算もパソコンを用いて理解

わり算もパソコンを用いて理解

 

 

 


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