教育福島0152号(1991年(H03)01月)-032page
概念をつかむことができる。
▼コンピュータを使って
グラフィックソフトを使用し、マウスを使って必要な大きさの図形を描いたり、原図の拡大図・縮図を作ったりするのに役立てた。
▼子供たちは
授業では、三角形の概念を確かめるのに、定規で大きさをはかったり、画面上のマス目を数えたり、具体的に操作する姿が見られた。コンピュータを使って自由に図形が描けることから、児童が自ら見つけ出した概念をもとに、いろいろな三角形を描くことができた。(実践例6)「折れ線グラフ」四年
▼ねらい
資料を折れ線グラフに表わしたり、折れ線グラフから資料のもつ特徴や傾向を読み取ることができる。
▼コンピュータを使って
数字だけではとらえにくいものをグラフに表示し、グラフからの読み取りに役立たせた。ロータスを使用したが、このソフトは、いろいろな表や統計グラフにするのに便利なソフトである。
▼子供たちは
グラフの読み方、書き方を知るだけでなく、統計的な見方もできるようになった。
(実践例7)「整理のしかた」四年
▼ねらい
二つのことがらに関しておこる場合について、資料の落ちや重なりがないように分類したり、その結果を整理して表にまとめたりできる。
▼コンピュータを使って
二か月間のけがの種類と場所について、二次元表をもとにグラフ化することによって、見やすい表が完成した。
▼子供たちは
いろいろなグラフを作成することにより、その使われ方が、それぞれよく理解できた。また、五年生で習う円グラフ、帯グラフへのつながりもできた。
(実践例8)「分数・小数」四年
▼ねらい
分数 真分数・帯分数.仮分数の概念の理解、小数 百分の一、千分の一の加減計算ができる。
▼コンピュータを使って
ドリル型として反復練習に生かした。コンピュータ特有の鮮やかな画面で、誤答の場合、ヒントを示してくれたり、児童が意欲的に取り組めるようにできているソフトを使用。
▼子供たちは
加減乗除、分数、小数の計算など、コンピュータ学習にも慣れ、休み時間など夢中になって操作している。そのためか、五年生で扱う通分や分数の乗除ができるようになった児童も半数近くいる。
(2) 理科における活用
理科では、「実験・観察・観測」して「結果の処理」「評価」に活用した。
(実践例1)「あたたかくなって」三年
▼ねらい
気温は、計る場所によって違いがあることを理解させる。(資料1参照)
パソコンの画面で三角形の大きさをはかる
資料2 第3学年「温度計の目盛りの読み方」