教育福島0152号(1991年(H03)01月)-040page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

研究実践

豊かな心と実践力を育てる道徳教育

〜奉仕等の体験学習を通して〜

文部省研究指定校(63・元年度)

鮫川村立鮫川中学校

レポート

 

一、 研究主題設定の理由

 

二十一世紀を目指し、社会の変化に対応できる心豊かな人間を育成するためには、心の教育を充実させ、物質の豊かさの中で矢なわれた思いやりの心や勤労意欲、他人のために奉仕する心や感謝する心等を育成する必要がある。

本校においては自己中心的な言動をしたり、基本的な生活習慣が身に付いていなかったりする生徒がいるという実態があった。そのために、従来道徳教育の充実に取り組んできたが、さらに道徳的実践力を高めるためには、体験活動を重視しながら、道徳的価値の内面化が図れるよう道徳教育を展開する必要があると判断した。そして、また、それは本校の教育目標の具現化、ひいては「豊かな心を持ち、たくましく生きる人間」の育成になるだろうと考え、この主題を設定した。

 

二、 研究計画及び研究組織

 

1 研究計画

(1) 一年次

○研究計画の樹立○研究組織の決定○研究仮説の検討○道徳、特別活動の全体計画、年間指導計画の改善○実態調査と奉仕等体験の実践○中間まとめ

(2) 二年次

○研究計画の改善○各部実践研究○公開研究○研究のまとめ

 

三、 全体の構想(資料1参照)

 

四、 研究の経過(実践)

 

1 道徳郡会

(1) 道徳部会のねらい

○研究主題「豊かな心と実践力を育てる道徳教育」の達成をめざし、全教師による一貫性のある道徳教育の推進ができるよう「道徳教育の全体計画」の検討、改善をする。

○奉仕等体験が生かされるよう重点内容を設定し、「年間指導計画」を検討、改善する。

○道徳の指導法の工夫をする

(2) 奉仕等体験にかかわる指導の重点内容

○真理を求める心や、自然を愛し美しいものや崇高なものに感動する心

○生命を尊重する心や他人を思いやる心

○感動の心や公正のために尽くす心

○基本的な生活習慣を身に付け、自らの意志で社会規範を守る態度

○自律、自制の心や強靭な意志と実践力

○健やかな精神と身体

○自ら生きる目標を求め、その実現に努める態度

以上七つの重点内容を、生徒の実態

 

創意の時間を活用した奉仕活動(新聞紙による「かご」作り)

創意の時間を活用した奉仕活動(新聞紙による「かご」作り)

 

資料1 全体構想図(一部省略)

資料1 全体構想図(一部省略)

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。