教育福島0152号(1991年(H03)01月)-041page

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や奉仕等体験が授業で生かされるよう配慮して設定した。

(3) 全体計画、年間指導計画の改善

道徳教育重点目標、学年目標については生徒の実態、保護者へのアンケート調査、教師の願い等から再検討し、重点目標を設定し、学校教育目標が達成できるようにした。

年間指導計画については奉仕等体験や地域、学校行事との関連を考慮し、道徳的心情、態度、実践力を高めることができるようにした。(資料2参照)

(4) 道徳の授業の工夫

七つの重点内容に関する道徳の授業では、奉仕等の体験を生かして本時のねらいとする価値への方向づけを図った。

展開においては、発問を中心発問と基本発問に分け、ねらいとする価値に応じて発問の語尾を工夫した。

終末においては、本時の授業を振り返り、生徒の意識の継続化を図り、実践への意欲を高めるよう工夫した。また、生徒の特別活動における体験を関連させる工夫をした。

(5) 地域との連携を図る広報活動の実践

○「道徳だより」、「学年だより」の発行○保護者への道徳・特別活動の授業公開

2 特別活動部会

(1) 特別活動部会のねらい

○「なすことによって学ぶ」という特別活動の本質に基づいて、生徒活動を活発にして自主的に行動できる生徒の育成を図る

○特別活動の全体指導計画、年間指導計画の内容と道徳の時間の重点内容との関連を図り、奉仕等体験が道徳の授業で生かされるよう配慮する。

(2) 奉仕等体験学習の内容と時間数 (資料3照)

(3) 奉仕等体験学習の具体的実践

−創意の時間(ふるさとの時間)を活用した奉仕活動−(資料4参照)

3 環境部会

(1) 環境部会のねらい

環境整備や栽培活動を通して、勤労を重んじ、生命に対する畏敬の念を醸成しようとする生徒を育成する。

(2) 環境部会の実践

○一鉢運動の整備○花壇の整備○用具の定位置保管、管理(物を大切に取り扱う心構え)○愛校作業

 

五、 成果と今後の課題

 

1 成果

(1) 奉仕等体験とのかかわりから、道徳の重点指導内容を選定して授業の充実を図ったので道徳性が高まった。(道徳性検査から)

(2) 生徒と教師、地域の人々が共同で作業することにより、人間関係に深まりが見られるとともに製作物を老人ホーム等に寄贈することで感動や成就感を感得することができた。(作文等)

(3) 「道徳だより」等で家庭、地域との連携を図ることで共通指導ができるようになり、基本的生活習慣が身に付いてきた。

2 今後の課題

(1) 道徳の時間に自分の体験を通して価値の主体的自覚ができるように指導過程の工夫をする。

(2) 生徒が自ら活動できるような体験的学習の機会と場の設定の仕方、指導援助の方法などについて工夫する。

(3) 家庭、地域との連携の在り方をいっそう工夫し、基本的生活習慣の定着を図る。

 

資料2 主題の配列

資料3 奉仕等体験学習の内容と時間数

 

資料3 奉仕等体験学習の内容と時間数

(ア) 教育課程内

奉仕当体験学習の内容対象時間数
○ふるさとの時間14
○全校登山(磐梯山クリーン作戦)4
○菊づくり3年男12
○保育所訪問3年女4
○清掃活動・愛校作業日常

(イ) 教育課程外

○地域美化活動4
○通学路清掃3
○花の栽培12

 

資料4 創意の時間(ふるさとの時間)を活用した奉仕活動

ア、 期間 平成2年6月14日〜7月16日(水)6校時(14時間)

イ、 ねらい

・郷土に親しまれている作品を製作することにより、郷土を愛する心を育てる。

・教師と生徒が共に作品を製作することにより、さらに人間関係を深め一人一人の道徳性を伸長する。

・外部講師の指導を受けることにより奉仕の気持ちを感得させる。

・完成した作品を村内外の施設に贈ることにより、奉仕の大切さや思いやりの心を育てる。

ウ、 「ふるさとの時間」事前指導

・教育課程編成する前に創意の時間に「ふるさとの時間」を位置づけた。

・「ふるさとの時間」の活用については、生徒会中央委員会を開き目的、意義等を理解させ、各クラスにはたらきかけた。

・中央委員会を中心にアンケート調査を実施し製作品の種類を募集し、下記のように決定した。

学級作品名
1年1組1年2組竹ぼうき
1年3組かびん(竹)
2年男子かご(新聞紙)
3年1組2年1組女子ペーパークラフト
3年2組2年2組女子ゆり(広告紙利用)
3年男子つえ

 

 

 


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