教育福島0152号(1991年(H03)01月)-046page
教育事務所だより
相双教育事務所
〒975 原町市錦町1丁目30番地
TEL(0244)22-5111(代)
相双管内には、阿武隈山系から太平洋に及ぶ変化に富んだ豊かな自然と、伝統ある数々の文化に恵まれた郷土色あふれる十四の市町村に、七十六の小・中・養護学校があります。
各学校では、その豊かな自然と伝統文化を踏まえ、活気あふれる教育活動が展開されています。
ここでは、文部省と本県教育委員会の指定を受けている小・中学校の研究の一端を紹介します。
学校・課程連携を等して豊かな心をはぐくむ道徳教育
大熊町立大野小学校
平成二・三年度、文部省より道徳教育推進校(学校・家庭連携推進校)の指定を受けて研究を進めています。
本校の校歌の一節に『伸びよ育てよ杉の子よ、光を浴びてすくすくと…』とあり、そのような子供に育ってほしいという願いから、次のような点から研究に取り組んでいます。
1) 道徳の時間の充実をめざして
道徳教育の要ともいえる道徳の時間の充実を図る研究を中心に据え、毎回テーマを明らかにした授業研究の実施と、学年PTA開催時の道徳の時間の一斉公開などを実践しています。
2) 「杉の子だより」の発行
学校と家庭との掛け橋的な役割を担っているもので、児童の作文や家庭からの原稿などを内容としています。
3) 「杉の子ノート」の活用
授業研究部の提案により作成したもので、道徳の時間のノートとして、また、月の生活目標達成状況の反省記入や自己を見つめるための記録として日々活用しているもので、保護者の感想なども記入できるようにしています。
この他、地域の人々との「心のふれあい推進会議」の開催、ボランティア活動などの推進にも力を入れています。
なお、研究公開は、本年度が一月下旬、二年次が十一月初旬の予定です。
授業研究のひとこま
国際交流・理解を深める教育実践
原町市立原町第一中学校
本校は、平成元年度から二年間、県教育委員会並びに原町市教育委員会から、国際交流.理解推進研究校の指定を受け、研究に取り組んできました。
AET(アリソンコービー先生)との交歓会
これからの国際社会に対応できる人間とは、「主体的に自己表現ができる生徒」であるととらえ、すべての教育活動の中に、自己表現力育成の場と機会を適切に設定し、学習訓練に努めてきました。
その結果、生徒も自己表現力の必要