教育福島0153号(1991年(H03)02月)-008page

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特集1

 

平成3年度

福島県教育委員会重点施策

「心豊かなたくましい人間」の育成を目指して

 

総務課

 

福島県教育委員会は、これまで、現行の第3次に至る長期総合教育計画を策定するとともに、この教育計画を数期に分けた短期の計画である実施計画の策定や単年度ごとの重点施策を設定し、教育行政の計画的かつ効果的な推進に努めてきたところです。

平成二年度をもって、第2期実施計画が終了しますが、平成三年度以降については、時代や社会の変化に対応する教育行政の弾力的運用と施策の推進に係る指針等の具体化・明確化を図る新たな方針に基づき、従来の実施計画に代わるものとして、施策の基本的方向等をより具体的に記載する「中期的展望に立った『教育施策の体系と概要とを策定するとともに、重点施策」についても、当該年度において重点的に執行を予定している施策事業をより具体化、明確化するため、従来の記載様式を大幅に変更することとしたところです。

以上の「教育施策の体系と概要」及び「平成三年度重点施策」については『平成三年度教育行政の概要』として合本にし、配付を予定しておりますが、特に、「平成三年度重点施策」の柱、視点及び重点施策を具体化する事業については、以下に掲載するとおりです。

 

平成三年度重点施策

 

1 新しい時代に対応した生涯学習の推進

2 "ふくしま新時代"を担う人材育成のための学校教育の充実

3 明るく心豊かな活力に満ちた社会をめざす文化・スポーツの振興

 

重点施策の視点及び重点施策を具体化する事業

 

1 新しい時代に対応した生涯学習の推進

 

〔重点施策の視点〕

今日における所得水準の向上や自由時間の増大、高学歴化、高齢化などの進行によるいわゆる社会の成熟化に伴い、人生のそれぞれの時期や領域において学習活動自体に人生の充実感を求める学習需要が高まってきている。また、科学技術の高度化や情報化、国際化等の進展に伴う社会の変化に対応するため、新たな知識技術の修得を目指す高度な学習需要も増大してきている。このような社会的背景に基づき生涯学習体系への移行を図るため、生涯学習推進組織の整備をはじめ、情報提供事業や各種の生涯学習県民講座を開催するなど、生涯学習推進のための事業の充実に努めてきたところである。今後、県民の学習需要は更にその高まりが予想されるところから、県民の学習活動への支援を積極的に推進していくためには、生涯学習推進体制の一層の整備充実が望まれるところである。

このため、これからの生涯学習を推進するに当たっては、県民が、いつでも、どこでも、必要な学習情報を容易に得ることができるようにしていくことが必要である。したがって、特に、情報化社会における新しいメディアの特性を最大限に活用した新たな学習情報提供システムの構築について段階的に研究等を推進するとともに、生涯学習施策推進の中心機関として学習情報提供の拠点等の機能を有する施設の整備に係る検討や生涯学習振興のための諸施策を推進し、新しい時代に対応した生涯学習推進体制の整備に努める。

 

〔重点施策を具体化する事業〕

新) 生涯学習情報提供システム整備事業

○ 生涯学習推進センター(仮称)の設置についての検討

 

 

 


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