教育福島0153号(1991年(H03)02月)-019page

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○ 事実を基にして関係付けや意味付けをする。

○ 推理、判断したりする仕方に慣れさせる。

○ 推理した事実を確かめる方法を身に付けさせる。

(三) 科学的な見方・考え方を日常生活と関連付けられるよう配慮する。

 

四、学習のまとめや評価を適切に行い、基礎的・基本的事項の確かな定着を図る

(一) 授業のまとめの時間を確保し、学習内容のノートへの整理や次時の学習課題の設定をする。

(二) 形成的評価の場、方法、手立てを明確にして行い、児童一人一人に対して的確な指導が進められるようにする。

(三) 児童一人一人の習得の程度やつまずきの状況を把握し、追指導や再実験をするなど配慮し、基礎的・基本的事項が確実に身に付くようにする。

 

音楽

 

豊かな音楽活動を通して、児童の音楽的感性を培い、音楽を愛好する心情を育成するため、次の点に努力する。

 

一、音楽的諸能力を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画の改善、充実を図る

(一) 題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、系統的、発展的な指導が継続して行われるよう計画し、個々の題材について具体的な指導目標を設定する。

(二) 表現と鑑賞との関連ある活動を通して、基礎的・基本的諸能力が確かに身に付くよう、指導内容の精選、重点化を図り、ゆとりある学習が展開されるようにする。

(三) 主体的に学習取り組むことができるよう、児童の特性や学習の適時性及び多様な音楽活動への対応を考慮した教材の選択、構成に努める。

(四) 授業の反省と評価を指導計画の改善に役立てるようにする。

 

二、児童が進んで音楽活動に取り組めるよう、指導法の改善に努める

(一) 一人一人の実態を的確に把握し、児童が音楽活動の喜びを体験する過程で、必要な知識や技能を身に付けるとともに、豊かな音楽的感性が培われるよう指導の在り方を工夫する。

(二) 児童の主体的な活動を促し、自ら音楽の美しさを追求する態度が育つよう、学習内容に即した多様な学習形態や指導法を工夫する。

(三) 創造的な学習活動が活発に行われるようにするため、即興的な表現を取り入れるなど、自己表現活動の充実を図る。

(四) 指導と評価の一体化を図り、個を生かす授業の展開に努める。

 

三、生活の中に音楽的な雰囲気を醸成するように努める

(一) 音楽学習で培われた諸能力が、日常生活の場面で十分生かさるよう工夫する。

(二) 特別活動との関連を図り、諸活動に音楽の楽しさを生かして、和やかな雰囲気を醸成するよう配慮する。

 

図画工作

 

意欲的な表現活動を通して、個を生かした創造的な表現力を育成するため、次の点に努力する。

 

一、新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置に基づく指導計画の改善・充実に努める

(一) 各学年の目標、内容を的確に押さえるとともに、指導内容の系統性と関連性を踏まえ、児童の発達段階に合った指導計画にする。

(二) 題材の設定に当たっては、工作的内容を重視し、興味・関心・欲求に基づき、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域素材の収集や題材の開発に努める。

(三) 材料及び用具の使用に関しては、個人差に応じて系統的、発展的に技能が身に付くよう弾力的な扱いのできる指導計画にする。

(四) 学習指導の計画・実施・結果を総合的、継続的に評価し、創意を生かしたゆとりある指導計画になるよう改善に努める。

 

二、造形的な創造活動の基礎を培い、表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める

(一) 児童の発達段階や造形的な見方・考え方・表し方を大切にして、個性的な創造活動を促す指導方法を工夫する。

(二) 一人一人が意欲的に表現活動に取り組めるよう、発想や構想の段階を重視して援助・助言の仕方を工夫する。

(三) 造形的な遊びのねらいや内容についての理解を一層深め、児童が自ら遊び方を工夫し、造形活動の楽しさを味わうことができるよう援助の在り方を工夫する。

合科的な指導についても積極的に取り入れるよう努める。

(四) 児童の発達段階に即した鑑賞指導ができるよう、計画的に資料の収集に努める。また、表現と鑑賞の一体化を図り、表現意欲を高めるとともに、豊かな心情や態度の育成をめざした指導法の改善・工夫に努める。

(五) 作品の評価のみに偏ることなく、表現製作の過程を重視する評価を工夫するなど、表現製作への意欲を高める個人差に応じた指導の改善に努める。

 

 

 


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