教育福島0153号(1991年(H03)02月)-020page
三、施捜捜備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める
(一) 施設設備を整備、充実するとともに、効果的な活用を工夫する。
(二) 材料や用具の正しい扱い方や指導法について研修を深めるとともに、事故防止のための指導を徹底する。
(三) 美的な環境構成を工夫したり、校内に作品を展示し、解説を加えたりして、作品に親しませ、鑑覚の仕方を身に付けさせる工夫をする。
家庭
衣食住などに関する実践的活動を通して、家族の一員として家庭生活をより良くしようとする態度や能力を育てるため、次の点に努力する。
一、新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置に基づく指導計画を作成する
(一) 児童の生活経験や第四学年までの各教科の学習、内容の発展性、系統性、季節、地域及び学校行事等との関連を考慮しながら題材の構成及び配列をする。
(二) 題材内容や分量を指導時数との関連から考慮し、実験・実習・製作等の実践的活動が十分行われるようにするため指導内容の重点化を図る。
(三) 消費者としての基礎的な知識の習得や態度の育成が図られるよう、意図的に計画に組み入れる。
二、実践的・体験的な活動を通して、基礎的な知識と技能を身に付けさせるとともに、つくる喜びや仕事の楽しさを体得させるよう指導法の改善に努める
(一) 日常生活を見つめ、そこから生まれた児童の疑問や問題意識を大切にすることにより、意欲的な学習が展開されるようにする。
(二) 実験・実習・製作等の活動を通して、基礎的な知識や技能を身に付けさせるため、次の点に留意する。
○ ねらいを達成するために、活動内容を最も効果的なものに精選する。
○ 基礎的な技能の定着については、練習の機会を確保するとともに、指導法を工夫し、確実に身に付けさせるようにする。
○ 標本・資料・スライド・OHP・VTR等の視聴覚教材・教具を積極的に活用し、指導の効果を高める。
(三) 一人一人の児童の個性や能力に応じた学習課題の設定や展開を工夫し、学習に対する成就感が得られるようにする。
(四) 実践的な態度を育てるため、日常の生活の中で生かそうとする実践の計画を立てさせる手立ても工夫する。
(五) 知識・理解・技能・関心・態度等について、観点・方法を明確にして評価を行い、指導と評価の一体化を図る。
三、学習効果を高めるため、学習環境の整備を図るとともに安全指導と安全管理に努める
(一) 実践的な活動が効果的に進められるよう、現有施設設備の活用と計画的な整備充実に努める。
(二) 実習に際しては、用具類を正しく取り扱う安全指導に努めるとともに用具の手入れ、後始末等、学習環境の整理についての指導に努める。
(三) 児童の学習意欲を高めるため、作品や学習資料を貼付する等して、魅力ある家庭科室の経営並びに備品の安全管理に努める。
体育
体育科の時間はもとより、学校の教育活動全体を通じて適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して運動に親しませるとともに、体力・運動能力の向上及び健康の保持増進を図るため、次の点に努力する。
一、新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置が円滑に推進できるよう指導計画の改善・充実に努める
(一) 学校における体育に関する指導が適切に行われるよう全体計画を作成する。
(二) 体育の目標及び内容が複数学年で示されていることから各学年で重点的に取り上げる単元を明確にし、六年間を見通した年間指導計画を作成する。
二、自主的な学習が展開できるよう指導法の改善に努める
〈体 育〉
(一) 児童が自己の課題を持ち、進んで運動に取り組めるよう「めあて学習」を推進する。
(二) すべての児童が運動の特性に応じて楽しさや喜びが味わえるよう指導過程や学習の場を工夫する。
(三) 技能の定着や発展が図れるよう児童の評価活動を適切に位置付ける。
〈保 健〉
(一) 身近な教材や実験・実習、視聴覚教材等を積極的に導入し、指導に当たる。
(二) 指導過程を工夫し、児童の評価活動を位置付ける。
三、計画的・継続的な指導により、体力、運動能力の向上に努める
(一) 体育の全体計画に基づき、学校の各領域の関連を十分図りながら計画的に体力づくりを推進する。
(二) 毎時間の体育の学習に、走・跳の運動や鉄棒運動等を位置付け、年間を通して計画的に指導する。
(三) 児童が楽しみながら体力づくりに励む場の設定を工夫するとともに、