教育福島0153号(1991年(H03)02月)-042page

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教育事務所だより

 

会津教育事務所

〒965 会津若松市追手町7番5号

TEL(0242)29-5486

 

会津地区で開催された道徳教育振興会議

 

会津地区で開催された道徳教育振興会議

 

当管内は、東西およそ十二キロメートル、南北およそ三十キロメートルに及ぶ会津盆地と周辺の山間部を含む広い地域です。この豊かで美しく、しかも厳しい自然のもと、九十四の小学校と四十四の中学校が、新学習指導要領の趣旨を生かすべく、日々の教育活動を営んでいます。今回は、地域や学校の実態を生かし創意ある教育実践を進めている学校を紹介します。

 

知恵と汗でつくる生活科

会津若松市立神指小学校

 

新しい教科、生活科が、まもなく産声を上げようとしています。本校の児童と教師は、その誕生に向け準備をしているところです。平成二、三年度の二年間、市教育委員会の指定を受け、研究主題「豊かな体験を通し、生きる力の基礎を自らの力でつかみとらせる生活科の指導」に取り組んでいます。

だれよりも子どもたちから歓迎される生活科でありたいという願いを込め、年間指導計画を作成し、授業実践を推進しているところです。

地域の協力を得て借用している休耕田「神指農園」を耕し、収穫する中で子どもたちは得難い体験をしています。

 

「たいようのあじ」

きようは、五月にうえたさつまいもをみんなでほる日です。

のう園に行ってみると、草とさつまいものはっぱがまじっていました。さっまいものつるは、へびみたいに長くぐにゃぐにやして、どこにつながっているかわかりません。いものつるをりよう手で力いっぱいひっぱりました。そしたら、つるだけがとれて、いもはとれませんでした。こんなにつかれるとは思いませんでした。

一本一本手で土をはらいました。その中の大きいところを一本えらんで、うちにもってかえりました。おかあさんは、

「ぼこぼこして、くりみたいなあじだね。」

といい、おとうさんは、

「たいようのあじがするな。」

といいました。ぼくもおとうさんとおなじです。

(二年よしとみともや)

 

力を込めて!

 

力を込めて!

 

子どもたちの身近に豊かな環境のあることが学習の宝であり、郷土の宝であることを生活科の指導を通して感じます。この子どもたちが、自立していく実感を肌で感じ、郷土の文化や自然となかよしになることを願いつつ、生活科を今、生み出そうと努めています。

 

世界へ飛躍する中学生の育成を目指して

耶麻郡塩川町塩川中学校

 

本校は、会津盆地の中央に位置する塩川町唯一の中学校です。豊かな自然に恵まれた町の中央にある校舎には、四百余名の生徒が学んでいます。

本校では、町の「ふるさと創生事業」との関連から、国際交流を推進しています。町のねらいを受けて

一、外国のものの見方、考え方、生活の仕方を知る。

二、意志の疎通ができる語学力と表現力、異文化を理解する能力を高める。

三、授業に参加し、その様子を知る。

など、六項目の学習内容を設定して取り組んでいます。

今年は、町が招へいしている英語指導助手の出身国である英国、サフォーク州ヘイルスワース町に、教師二名、生徒四名が出かけました。全額町費負担での派遣です。以下は、参加した中学生の感想の一部です。

○ 日本人と比べて考え方が柔軟で責任感も強く、行動もきびきびしてい

 

 

 


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