教育福島0155号(1991年(H03)06月)-010page

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していただいたい。

 

自ら判断し意欲的に実践する生徒の育成

会津若松市立一箕中学校

 

一、研究主題設定の理由

 

二十一世紀を目指し、社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を図ることを目的とし、本校の教育目標を定め、全職員共通理解のもと具現化に努めている。

生徒の実態調査とその分析の結果、本校においては特に問題傾向を持つ生徒は極めて少ない。全般的に明るく、素直でのびのびとしている反面、自らの力で学び、意欲的に行動することに欠け、困難なことに対して他人まかせになる傾向があることが分かった。

「自ら判断し意欲的に実践すること」によって、更に大きく伸びる可能性を引き出していきたい。

このために、研究主題を標記のように設定した。

 

二、研究の見通し及び研究組織

 

研究を進めるに当たって、教師と生徒、生徒相互の信頼関係のもとに自らの力で学びとる態度を身に付け、正しい判断力を培い、集団の中での存在感を育てていけば、生徒はより意欲的に実践するようになるだろうとの見通しをたてた。

そのため、学業指導、生徒指導、特別活動指導、調査研究の各研究部を設けてそれぞれの部門で研究実践を深めながら推進していくこととした。(研究組織 資料1参照)

 

三、研究の経過

 

1 各研究部の実践内容

1) 学業指導の研究部

ア、研究のねらい

教科・道徳の授業を生徒指導の視点にたって見直し、「生徒理解の基本」をおさえて自己指導能力の育成を図る。

イ、実践内容

○自ら学びとる態度を育て、学習の習慣化を図った。

・「学習の心得」により基本的な学習態度を意識化させた。特に二年次は、生徒側にたって、自ら取り組もうとする姿勢の表現に改めた。(資科2参照)

・「学習の心得点検」を1〜3の項目に、「4授業のねらいがわかる」を入れて、各学期一回実施した。

・学習の手引きとを作成し、学活や各教科の時間に指導するとともに、生徒に常に持たせ、教科の特質に応じた学習方法を身につけさせた。

○生徒一人一人がわかる・できる授業への工夫をした。

・到達可能な目標を設定した。

・教科部会において、基礎的・基本的内容の定着を図る工夫をし、実践した。

○生き生きと学び続ける授業づくりのための学習指導案を検討した。

・教材を精選し、指導の意図を明確にした。

・単元設定の理由の中の指導観に生徒指導とのかかわりを位置づけて明記した。

・教科の目標・内容と教材との関係を明らかにし、基礎・基本をおさえ、下位行動目標を設定した。

・課題解決的な学習を意図した学習指導過程に改善をした。

・共同参観による授業研究会を年四回行うとともに、各自一回以上授業研究を行い、事前・事後研究会を開いた。

2) 生徒指導研究部

ア、研究のねらい

互いに磨きあい、基本的生活習慣を形式していく生徒を育成する。

イ、実践内容

○基本的生活習慣の見直しを図りそ

 

資料1 研究組織

 

 

 

 

 


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