教育福島0155号(1991年(H03)06月)-012page
身の調和のとれた発達を図り、個性を伸長するとともに、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築いていこうとする自主的、実践的な態度を育てる。
○特別活動における生徒指導の役割を明確にするとともに、主題にせまるため教師及び生徒の創意を生かした計画を作成し実践する。
○生徒の運営による全校集会を計画し実践する。特に音楽集会において大きな声で歌う雰囲気作りに努める。
イ、実践内容
○全校集会の指導計画の改善と充実を図った。
・全校集会の指導計画と全校集会の月別重点指導計画を作成した。(資料4参照)
・生徒会中心の運営にするため、指揮系統を生徒会顧問に一任した。さらに、集会委員会として.学年集会委員会・全校集会委員会を設置し、自主的な運営ができるようにした。
「学年集会委員」 各学級委員三名・生徒会役員
「全校集会委員」 各学年代表三名・生徒会役員
・郷土の歴史、創作ダンス、レクリエーション、歌唱発表など全校集会に結びつく学年集会を企画し、実施することで学級活動を生かした集会が行えるようにした。
○全校合唱のための歌の年間指導計画の作成をした。
・全校集会で歌う曲名の月別の計画を作成した。
4) 調査研究部
ア、研究のねらい
生徒の実態と変容を把握するための適切な調査をし、分析を加え研究を推進するための基礎資料の作成をする。
イ、実践内容
〇一年次
・学習関係、交友関係、不登校等の実態把握のための予備調査を行った。
・研究主題にそった実態調査と各項目ごとの変容の考察を行った。
〇二年次
・一年次の実態を踏まえ、研究主題にそった実態調査と、各項目ごとの変容の考察及び二年間の変容の考察をした。
2 研究する教師としての姿勢
1) 教師自らが変わり、生徒の資質向上のための地道な研究実践でありたい。
2) 教師自身がおたがいに悩み、苦しみを話し合える集団であり、生徒の声に耳を傾ける姿勢を持ちたい。
四、研究の成果及び今後の課題
1 研究の成果
1) 「学習の心得」による学習規律の確立により、学び方の基本が身についた。
2) 自らの力で学びとることをねらいとして授業研究を進め、学業指導の充実に努めてきた結果、生徒の課題意識を高めることができた。特に、課題に対し自己決定の場を設定したことにより、自分の考えや意見を持たせることができた。
3) 生徒活動では、学年集会、全校集会、生徒会活動の企画・運営を重ねるごとに生徒の意識が高まり向上のあとがみられた。学級でも企画力、協力性、行動力が発揮された。
4) 学校、家庭、地域連絡協議会の開催、地区懇談会の実施により相互理解が深まり、それぞれに抱えている問題を出しあい、協力して問題解決にあたり生徒の健全育成のための連携が強化された。
2 今後の課題
1) 自らの力で学ぶ喜びと楽しさを感じさせる授業の工夫・改善を図る。
2) 自己存在感、共感的な人間関係、自己決定の場等、その望ましいあり方を追求する。
3) 学年集会、全校集会活動の一層の充実を図るため、生徒の個性を重視し自己実現を図る活動の場の確保に努める。
4) 基本的生活習慣や行動様式の育成については、共感的な生徒理解のもと、組織的、継続的な指導を続ける。
5) 学校・家庭・地域が分担すべき役割を明確にした連携を、さらに深める。
クリーン作戦