教育福島0157号(1991年(H03)09月)-038page
ふくしま国体に向けて
国体における天皇杯
(男女総合)得点について
国体において、東京以外の開催県が初めて総合優勝を果たしたのは、昭和三十二年の第十二回の静岡県です。さらに、昭和三十九年には新潟県が優勝しました。これ以来、昨年のとびうめ国体まで二十七回連続して開催県が総合優勝を収めております。
ところで、開催県が総合優勝を収めているのは、「開催県は参加得点が多くもらえるから」とよく耳にしますが、これは誤りです。
ここでは、国体の「天皇杯得点」についてお知らせいたします。
国体は、都道府県対抗方式で行われ、「天皇杯得点」は、「参加得点にと運競技得点」との合計点で算出されます。
○参加得点は
一競技種目十点で、国体(ブロック大会を含む)に参加した都道府県に与えられます。
第四十五回国体の状況をみますと、高知、徳島、沖縄の三県を除いた四十四の都道府県が、国体実施競技二十九競技種目すべてに参加し、三百九十点(満点)を獲得しています。
本県は、既に、第四十四回はまなす国体から全競技に参加し、三百九十点を獲得しています。(下図参照)
なお、開催都道府県は、それぞれの競技種別の全種別にフルエントリー出来ることになっておりますが、何種別出場しても参加点は十点です。
例えば、ふくしま国体のバレーボール競技においては、1)少年男子六人制、2)少年女子六人制、3)成年一部男子六人制、4)成年一部女子六人制、5)成年一部男子九人制、6)成年一部女子九入制、7)成年二部男子九入制、8)成年二部女子九人制と、八種別にフルエントリーできますが、参加点は八十点にはならず十点だけとなります。
〇競技得点は、
陸上競技・空手道・レスリング競技などの個人種目は、一位八点、二位七点、・・・八位一点になり、サッカー・バスケットボール・剣道競技などの団体種目は、一位四十点、二位三十五点、・・・八位五点となります。(左表参照)
国体において総合優勝をするためには、先催県の例をみますと、約四千点が必要です。参加得点が満点で三百九十点ですので、残り約三千六百点は競技得点で獲得する必要があります。したがって、総合優勝を果たすためには、より一層の競技力向上に努めていかなければなりません。
選手の皆さんにご声援をお願いします。
第45回国体の各都道府県参加得点状況
国民体育大会正式競技天皇杯得点算出方法
1 正式競技数 39競技(冬季3競技、夏季5競技、秋季31競技)
開催都道府県は全競技にフルエントリーすることが出来る。
2天皇杯得点算出法
天皇杯得点=参加得点十競技得点
(1)参加得点
参加得点は各競技10点とし、国民体育大会(ブロック大会を含む)に参加した都道府県に与える。
10点×39競技=390点(満点)
(2)競技得点
競技得点は、各種目、種別などの第1位から第8位までの都道府県に与える。
ア 種目などに得点を与える競技(主に個人競技)
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 8点 7点 6点 5点 4点 3点 2点 1点 スキー・カヌー・ボウリング・陸上競技・ウエイトリフティング・自転車・馬術・ライフル射撃・空手道・ボクシング・レスリング 11競技
イ 種別などに得点を与える競技(主に団体競技)
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 40点 35点 30点 25点 20点 15点 10点 5点 アイスホッケー・サッカー・テニス・ホッケー・バレーボール・軟式野球・バスケットボール・ハンドボール・軟式庭球・卓球・相撲・フェンシング・柔道・ソフトボール・バトミントン・弓道・剣道・ラグビー・フットボール・山岳・アーチェリー・銃剣道・クレー射撃・なぎなた・漕艇 24競技
ウ 上記2通りを併用する競技
スケート(スピードはア、フィギュアはイ)
水泳(競泳・飛込はア、水球はイ)
ヨット(少年女子はア、他の種別はイ)
体操(成年男子2部はア、他の種別はイ) 4競技