教育福島0157号(1991年(H03)09月)-050page
ふくしま施設の散歩道
福島市民家園
〒九六〇−二一
福島市上名倉字大石前地内〇二四五−九三−五二四九
福島市街地の西、吾妻山のふもと緑豊かな自然に囲まれた福島県あづま総合運動公園の一角に、近世から近代初期にかけての代表的民家を移築復原をし、近世以降の庶民の暮らしを理解するための文化財保存施設および教育施設として、昭和五十七年八月に開園いたしました。
現在は敷地面積七一、○○○◆に県北地方の代表的農民住居である福島県指定重要文化財旧奈良輪家住宅ほか農民住居四棟、宿店一棟、板倉二棟、ばったら小屋、橋銭小屋、火の見やぐら等が移築復原されております。各民家の中には、多くの市民から寄贈を受けた民具を配置し、当時の暮らしぶりを再現しています。
民家を舞台に祖先が伝えてきた「生き方」−生活の技術−を保存展示し、「生きている民家」を目ざし、年中行事の再現や民具製作の実演など伝承活動を行っております。これら伝承活動は、民家園を民俗に関する文化財の伝承・保存の核とし、後世に伝承していくという考えから、民俗に興味のある一般市民といっしょに活動しております。
西に吾妻小富士・一切経の勇姿を眺め、荒川のせせらぎが聞こえる松林の中、民家を一巡しながらの一時は、祖先との語らいの場、また心休まる場として親しまれ、市民のみならず県内外からも多くの見学者が訪れております。
開園時間午前9時〜午後四時
休園日毎週火曜日十二月二十八日〜一月四日
民家園年中行事「稲の脱穀」
福島県指定重要文化財旧奈良輪家住宅
会津町方伝承館
〒九六五
会津若松市大町二丁目八−八〇二四二−二二−八六八六
昭和五十七年四月、会津若松市は国土庁から伝統産業都市モデル地区の指定を受けました。
会津町方伝承館は、このモデル地区整備事業の一つとして伝承産業の振興をはかり「個性と魅力あるまちづくり」をすすめるため、昭和六十年に建てられたものです。
当館は、伝承産業や伝統工芸とふれあい、伝統産業などの振興をはかり、理解を深めていただくことを目的とした施設です。一階には常設展示場があります。
おもな展示品は漆器、酒、焼物、こけし、赤べこ、あけび細工、またたび細工、曲げ物、竹細工、桐工芸品、会津木綿、わら工芸品などです。
二階には企画展示があり、関係する団体などが一定の期間、伝統
産業品や工芸品などの展示や作品の発表を行っています。また、二階研修室では、地域住民や伝統産業などに関係する人たちが自由に集い、研修や勉強会などの施設としても利用いただいています。
入館無料
開館時間午前九時〜午後六時
休館日
1)毎週月曜日
2)一月一日〜四日及び十二月三十一日
全景
一階常設展示場