教育福島0158号(1991年(H03)10月)-010page

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特集1

生涯学習社会進展への対応

−新しい時代に対応した生涯学習の推進−

社会教育課

 

一 はじめに

ここ数年、生活水準の向上、自由時間の増大、高齢化の進行など、社会を取り巻く環境が大きく変化しているなか、一人ひとりが人生のそれぞれの時期や領域において、充実した生活を目指す、生涯学習に関する関心や意欲が高まっています。

このような学習活動への支援を積極的に推進していくためには、県、市町村、民間が一体となって、各ライフステージにまたがる学習の諸条件を整備し、学習意欲を高める啓発活動や、いつでも、どこでも県民の一人ひとりが進んで取り組める様々な学習機会を用意し、ふれあいと生きがいに満ちた豊かな人生を創造していく生涯学習社会の実現に向けて推進体制の一層の整備に努めることが必要です。

県では、昨年九月に県政モニターによる「県民の学習要求に関するアンケート調査」を実施しました。

これによると、生涯学習に寄せる期待と関心は高まりをみせており、各地域での積極的な取り組みや学習環境の諸条件の整備が望まれています。

 

(一) 生涯学習の理解について

「生涯学習という言葉を知っているかどうか」についてたずねたところ、「知っている」と回答した人は全体の87・0%、「知らない」と回答した人は13・0%、という結果でした。これを年齢別にみると、四十歳代が94・0%で最も高く、次に五十歳代86・6%、六十歳以上84・5%となっています。

 

〈図1〉 「生涯学習に関するアンケート調査の概要」から

 

1990年「県民の学習要求に関するアンケート調査」より

1990年「県民の学習要求に関するアンケート調査」より

 

(二) 生涯学習の必要性について

「一生を通じて学習やスポーツ、芸術文化に親しむ必要性」についての設問では、「必要だと思う」と回答した人は90.4%であり、「いちがいには言えない」とする人が9.6%で、「必要とは思わない」、「わからない」という回答はない(0%)という結果でした。

その内訳をみると、前回昭和五十七年の調査と比較して「必要と思う」と回答した女性が9.2%高くなっているのに対し、男性の割合は、むしろ4.2%低くなっており、女性の生涯学習に対する意識の高さが伺えます。

 

〈図2〉

 

(三) 余暇と生涯学習について

 

(三) 余暇と生涯学習について

労働時間の短縮や休日の増加による自由時間の増大は、生活の中に余暇を生み出し、その活用がこれからの生涯学習の推進に欠かせないといわれます。

余暇の利用について、今回の調査

 

 

 


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