教育福島0158号(1991年(H03)10月)-046page
県立学校だより
柔道を通して礼法指導
−女子柔道部は県大会四連覇−
県立東白川農商高等学校
本校は、創立八十年を越える伝統ある職業高校で、多くの卒業生が地元の企業に就職しています。そこで「心身ともに健全な産業人の育成」を教育方針の柱として、特に次の点に力を入れています。
(1) 専門的学力の向上と資格取得
(2) 心の教育-礼法指導
(3) 楽しい学校行事(学校裁量時間)
(4) 国際理解教育の推進
(5) 部活動の活発化
いずれの分野でも、生徒は、生き生きと活動していますが、ここでは礼法指導と柔道部女子の活躍について紹介します。
全生徒が柔道を-礼の心を育てる
本校では、文部省の武道指導指定研究をきっかけとして、男女全生徒に柔道を履修させ、併せて礼法指導を実施しています。授業では、ウレタン畳・投げ込みマットを使って、まず抵抗感を取り除き、技のかけ方、受け身の取り方にも個人差を配慮して、だれもが興味を持って取り組めるよう指導法を工夫しています。また、柔道を通して、礼の心と態度を育てることを、特に心掛(が)け、始終業時の座礼、組むさいの立礼を徹底させています。
更に、礼を大切にする心がふだんの生活に生かされるよう、次のような試みをしています。
(1) 朝の一声運動(全教職員が交替で校門において声を掛(か)ける)
(2) 朝のノーチャイム(別表)
(3) 「思い遣(や)りの放送」(SHR時)
(4) 礼法ハンドブック(本校作成)
(5) 礼法スローガン塔(昇降口二基)
1) 入室退室・心にノック
2) さわやかな挨拶
3) 笑顔で会釈
4) 美しい言葉
(6) 美化活動(清掃・絵画等掲額)
校舎の美しさと挨拶(あいさつ)の良さは、本校生の誇りとするところです。
四連覇の快挙-柔道部女子
柔道の授業で学んだ技と心を深めたいと望む生徒は、柔道部に入って活動しています。柔道部は、伝統のある部ですが、最近は特に女子が目覚ましい活躍をしています。
部員は、
(1) 自主自立
(2) 個性ある柔道
(3) 努必達
を目標として、男女の別なく、三部制の厳しい練習を続けています。
○早朝練習(三十分)
基本的打ち込み、ランニング
○昼休み練習(三十分)
ウェイトトレーニング
○放課後練習(三時間)
かかり稽古等
このほか、夏季合同合宿、キャンプ、もちつき大会、鏡開きなどの行事を通して、技を磨き親睦を深めています。今年は、筑波大女子柔道部が本校で強化合宿を行い、世界一流の柔道に触れることができました。
この結果、福島県新入柔道大会五連覇、福島県高校総合体育大会四連覇など、数々の成果を挙げ、平成三年度全国高校総合体育大会では、優秀校の栄に輝きました。
本校では、折口信夫補修校歌の一節から命名した「翔べ若人の賞」を制定し、部活動などで活躍した生徒を表彰していますが、毎年柔道部女子から多くの受賞者を出しています。
時間 項目 ナレーション
8:00 テープスタート音楽開始「水と鳥の音楽」・鳥の音開始・音楽開始(ドヴィッシー「夢」)
8:20 音楽終了、音楽開始「雨の音のハーモニー」、音楽終了 「みなさのはようございます」「今日もさわやかな一日が始まります」「明るくあいさつを交わしましょう」
8:25 音楽開始「α波によるストレス解消の音楽」 「まもなく朝のHRがはじまります」「静かにに席について心を落ち着けましょう」
8:27 瞑想開始 「準備ができたら目をあけてください」
8:28 音楽終了 「静かに目をあけてください」「それではみなさんで朝のあいさつを交わしましょう」