教育福島0159号(1991年(H03)11月)-017page

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「福島県俳句作家懇話会」(会長藤村多加夫・事務局長鈴木正治)が発足した。県下の各地域の俳句会の中心たる人々が役員となり、〈会員相互の親睦と協力によって、福島県俳壇の質的向上をはかる〉ことを目的にしたものであるが、平成二年十月現在で会員も五七○名余で、年毎に増加の傾向にある。年間事業としては、県芸術祭俳句大会の主催、三年に一度の合同句集の刊行、福島県俳句賞(第十一回)、福島県俳句祭(第十五回)そして年二回の会報を発行するなどして、積極的に俳句活動の啓蒙を図って実績を上げていることも特筆してよい。県教育委員会と福島民報社の共催による伝統ある「県文学賞」の俳句部門の受賞者の大よそは、当懇話会の会員であることからして、その存在価値と活躍は大きいといってよい。

以上限られたスペースの中で、県俳壇と福島県俳句作家懇話会の位置づけについて述べたが、最後に平成三年度福島県芸術祭文学部門(俳句大会)の高点旬を挙げておく。

 

新涼や水に始まる方丈記

安達 野地一美

稲背負い踏み出す顔を立て直す

湯川 山口瑞穂

西行が好きで花野に昏れてゐる

天栄 森酒郎

船板の鳥賊の鳴き合ふ薄月夜

本郷 金成新市

懸煙草父より母の掌の大き

小野 鈴木はる

 

福島県おかあさん合唱連盟

会長 松本アサエ

 

県内のおかあさん合唱団は、地域に即した個性的な活動を続け、人と人とのふれあいを深めながら文化の向上に努めてきました。

この音楽活動を単にその地域だけにとどめないで、もっと大きな輪を広げ、より高い目標をめざし、よい音楽を作っていくために生まれたのが「福島県おかあさん合唱連盟にです。それは昭和四十一年二月のことでした。当初十一団体で発足しましたが、今では五十七団体、会員数も千四百三名の大世帯までに発展し、本年で二十七年目を迎えました。今日のこの発展の基礎づくりをされた太田初代会長、望月事務局長をはじめ、先輩の方々のご努力を私たちは忘れるわけにはいきません。

 

省、そして新年度の計画の策定などを行います。主な年間の行事をあげますと、

 

毎年五月には総会を開き、一年間の活動の反省、そして新年度の計画の策定などを行います。主な年間の行事をあげますと、

五月…総会並びに研修会

研修会は県内の指揮者を招へいして、実技研修

六月…第一回委員会。

コミュニケーションを図るための代表者会議

九月…第二回委員会並びに合唱祭出演団体代表者会議

十月…福島県おかあさん合唱祭

十二月…第三回委員会並びに研修会

合唱祭の反省と決算

研修会は講師を招へいし、特に一般教養面について研修する

三月…常任委員会

総会の準備等

などですが、ほかに、「全日本おかあさんコーラス東北支部大会」、同「全国大会」、また各合唱団でのリサイタルの開催、各地域で行われている文化活動等にも積極的に参加しています。そのほか、海外での交換演奏会等に活躍している団体もみられます。

特に、連盟のメーン行事でもある合唱祭は、県内六地区の持ち回りで、県連盟役員といっしょになって運営にあたっています。形式も、一般に行われているコンクール形式でなく、おかあさんたちの歌の祭典で、一年間の総まとめの発表の場であります。昨年は福島市音楽堂で合唱のすばらしさを満喫しました。今年は七年ぶりに郡山市民文化センターを会場に、作曲家大中恩先生を招き、県内から五十団体が参加して盛大に実施しました。講師の大中先生からは一ステージ毎に暖かいご指導を頂き、音楽の限りなく深いものを感じ、これからの私たちの歩む道しるべにもなりました。

連盟誕生からの歩みを、各節目ごとにまとめたものに記念誌があります。これは十五周年に初めて第一号ができましたが、その時の

 

 

 


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