教育福島0159号(1991年(H03)11月)-039page

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「日本人の国際化」

白河高等学校三年  今井竜也

「世界のための日本」

会津女子高等学校一年 佐藤睦子

「真の国際化とは何か」

双葉高等学校三年   鈴木直子

◇科学研究論文 野口英世賞

−中学校の部−

個人研究の部

○優秀賞

「米の研究」

会津若松市立第二中学校一年 佐伽羅純一

 

○優秀賞

「いわき地方の化石研究」

いわき市立勿来第一中学校三年 荒川周介

「真夏の消費電力の減少対策」

田島町立田島中学校三年 山内圭

共同研究の部

「猪苗代湖の酸性水源を探る」

−天沢川、琉黄川水系の採水とPH値の測定を通して−

郡山市立郡山第二中学校科学部

「阿武隈川上流域の水質汚染と分解者の関係」

白河市立白河中央中学校科学部

「薬草のPHについて」

保原町立桃陵中学校カルチャークラブ三年

−高等学校の部−

個人研究の部

○最優秀賞

「水は大地が作る」

若松女子高等学校二年 坂下ゆき

○優秀賞

「老人の福祉と医療について考える−地域福祉と地域医療活動の在り方−」

川口高等学校三年 佐藤寿明

共同研究の部

○最優秀賞

「海成泥岩による酸性水の発生に関する研究」

原町高等学校地学部

「カーネーション無病苗増殖とロックウール栽培の研究」

相馬農業高等学校生物工学専攻班

「松川浦のカニ類の調査」

相馬高等学校二学年

「福島県広瀬川の生物学的水質調査」

保原高等学校生物部

 

お詫びと訂正

本紙十月号の二十九ページの随想と三十三ページ「告知板」に誤植がありました。お詫びして、左記のように訂正いたします。

○日下幸雄先生の職務

誤 三島町立宮下中学校教諭

正 三島町立宮下中学校教頭

○永年勤続表彰者会津

誤 奥床一(城西小)

正 奥庄一(城西小)

 

コラム

本田安次

 

烽チぱ)ら我が御魂として斎(いつ)き奉(まつ)り給へ」と仰せられたとあります。

 

伊勢の神々には、鏡を御神体としているのが多くあります。延暦二十三年(八○四)の「皇太神宮儀式帳」によりますと、たとえば「伊雑宮一院、御形鏡坐」、「瀧原宮一院、御形鏡坐」などとあります。鏡は神の依代とされていたようであります。「古事記」を繙(ひもと)いてみますと、天孫降臨の折、天照大神が邇邇藝(ににぎの)命に鏡を賜うて、「この鏡は専(もっぱ)ら我が御魂として斎(いつ)き奉(まつ)り給へ」と仰せられたとあります。

古鏡の陳列されたのを私もこれまでしばしば見て参りました。しかし気がついてみると、私は装飾の彫刻などのある裏ばかりを見せられてきたことになります。表を見たいと思っても、手を触れることが遠慮されてあまり見ておりません。たまたま見たものは、それは金属のせいかと思っていましたが、うすぼんやりとして、顔もよくは写りません。今、和鏡を造っているのはただ一人、京都市下京区におられる、今年十月伝続文化ポーラ特賞を受けられた山本眞治さんです。色々お話を伺う機会を得たので伺ってみますと、いや、鏡の表も磨いてないからよく写らないので、磨けば今のガラスの鏡に劣らずはっきりと写りますよという。私は本当かなと半ば疑いながらも陳列されてあった同氏作の和鏡を、許しを得て手にとって表を見ましたところ、白銅の鏡でしたが何とまことにあざやかに私の顔を写し出していました。あっと思いましたね。そういえば昔、鏡とぎという職業のものが居て、堂上、地下方をめぐっては水銀で表を磨いていました。

(福島県文化財審議委員)

 

 

 


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