教育福島0159号(1991年(H03)11月)-042page

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研究実践2

「豊かな人間性や望ましい職業観の育成を目指す勤労体験学習」

文部省研究指定校 (平成元・2年度)

福島県立白河実業高等学校

 

一 研究主題設定の理由

 

本校は農業科、工業科(機械科・電機科・電子科)、商業科(商業科、情報ビジネス科)、家庭科(家政科)の四大学科七小学科を擁する総合職業高等学校である。このことから本校の各学科においては、専門教科の実習を通して体験的な学習を行ってきている。しかし、これまでの実習を通しての体験的な学習やボランティア活動は必ずしも勤労体験学習を意識したものではなかった。

主題設定にあたっては、本校の教育方針や教育目標及び本校の特色と生徒の実態を踏まえ、動労に関する体験的な学習を適切に実施し働くことの喜びを体得させたいと考えた。このことより豊かな人間性や勤労に対する正しい態度及び望ましい職業観の育成につながるであろうと標記の研究主題を設定した。

 

二 研究計画・研究組織

 

1 研究計画

(1) 1年次

1) 研究計画・研究組織の決定

2) 研究主題の決定

3) 研究分野・仮説の設定

4) 事前の実態調査・アンケートの実施・分析

5) 研究実践・アンケート実施

6) 中間報告

(2) 2年次

1) 研究実践

2 企業学習の実施

3) アンケート実施・分析

4) 研究のまとめ・発表

5) 次年度への課題検討

2 研究組織

研究を推進するには、全職員の共通理解と協力体制が不可欠である。そのため各学科及び校務運営組織の機能を最大限に発揮させるとともに教頭を委員長とする「勤労体験学習推進委員会」を設置して研究の計画連絡調整をはかり研究を実践してきた。

また、各研究分野と校務運営機構との関連を次の表のように位置づけ挙校一致の体制づくりを行った。

 

企業での学習状況(企業学習)

 

企業での学習状況(企業学習)

企業での学習状況(企業学習)

 

三 研究実践

 

勤労体験学習の教育効果を高め主題の目的を達成するために、その狙いと勤労体験学習を通して生徒に様々な体験を与えることの意義を明確にした。この勤労体験学習は全校生を対象にしたもので、本校で実施可能なあらゆる角度から主題に迫るために次の七つの分野を設定した。

これらの各分野ごとに目標達成のために仮説を立て、その仮説に基づき研究計画と実践を行い、アンケート調査等により変容を確認しながら研究を進めてきた。

1 生産的分野

主として農業科で実践した分野で

 

 

 


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