教育福島0159号(1991年(H03)11月)-046page
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教育事務所だより
いわき教育事務所
〒970 いわき市平字梅本15
TEL (0246)22-4111(代)
ふるさとの自然に挑戦!
−第1回わんぱく森の探険隊事業−
「ぼくが、一番つらかったことは、暑い時に山登りをしたことです。矢大臣山や鬼ヶ城山は急な坂が続いていてとても苦しかった。でも、矢大臣山の山頂で、雨のためでていないと思った星が、一つ見えた時のうれしかったことと、鬼ヶ城山でもらった一粒のアメ玉のおいしかったことがわすれられません。
楽しかったことは、みんなで料理を作ったことと夜のおしゃべりでした。こんなに友達とおしゃべりをしたのは初めてです。友達と話をするのがこんなに楽しいことなんだ、と知りました。
これは、第一回わんぱく森の探険隊事業に参加した小学校五年生K君の感想文の一節です。
ここには、これまでの日常生活の中では気がつかなかった星の美しさ、アメ玉のおいしさ、友達との語らいの楽しさが率直に表現されています。
K君をはじめ参加者全員に、このような思い出多い成果を残して終了することができたわんぱく森の探険隊事業は、七月下旬、いわき市川前町の鬼ヶ城山の近くの山林で、八泊九日にわたって行われました。
参加者は、小学校五年生から中学校二年生までの男女五十五名でしたが、今年度は第一回目の事業でしたので、川前農協はじめ地元の方々、ボーイスカウト、ガールスカウト、教師、大学生など数多くの指導者のご協力を得て実施いたしました。
参加者は七班に分かれて、自分達の生活基地であるテント小屋の組み立てからトイレやかまど作りなど、なれない作業に汗だくになって取り組みました。
期間中、魚つかみやキャンプファイヤー、お祭りなど楽しい行事もありましたが、かまどの火がよく燃えずに食事ができなかったり、手を切ったり、うるしにかぶれたり辛い体験も数多く重ねたようでした。
このような大自然の中での自給自足的な生活を通して、五十五名の参加者は、自然の厳しさやありがたさを知るとともに苦しくともがんばることや協力することの大切さを身をもって体験することができました。
(いわき市教育委員会)
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−鬼ヶ城山登山−
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−草木染めに挑戦−
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