教育福島0160号(1992年(H04)01月)-011page

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二、研究計画

1 研究仮説

(1) 道徳の時間の中で、思いやりにかかわる内容を重点化し価値の内面化を図る指導の工夫をすることによって、思いやりの心を育てる。

(2) 各教科、特別活動の中で、目標、学習方法・形態と思いやりの心とのかかわりを授業に位置付けて指導することによって思いやりの心を育てる。

(3) 学校生活全体の中で、心の交流を大切にした体験の場を設定し、望ましい体験の蓄積を図ることによって思いやりの心を育てる。

 

2 研究内容・視点

(1) 道徳の時間の指導の充実

1) 仮説に基づき、低・中・高学年の児童の発達段階と特性を考慮して、手だてを具体化する。

2) 思いやりにかかわる内容の重点価値項目を設定し、授業における思いやりの心の育成の位置付けを明らかにする。

(2) 道徳性、思いやりの心の実態調査

(3) 道徳教育全体計画、年間指導計画の改善

(4) 各教科、特別活動での指導

1) 各教科、特別活動でのそれぞれの分野の特質をふまえて、どこで、どのような指導をすれば道徳性が高まり、思いやりの心を育てることができるのか、授業を通して指導過程や指導方法を明らかにする。

2) 研究する教科を全教科に拡大し、特別活動については、実践の積み重ねを図っておくようにする。

(5) 学校生活全体の中での指導

1) 学校生活全体の中で、教師と児童および児童相互の心のふれ合いを大切にし、人間関係を深める。

2) 思いやりの心を育む具体的な体験の場を設定する。

*かおりの時間の運営の工夫

*清掃・奉仕活動の充実

*「あさがお」と「オアシス」運動の推進

(6) 実践意欲を高める称賛の場の設定と環境の整備

日常生活の中で思いやりのある行為を掘り起こし、称賛することによって児童の実践意欲を高める工夫をする。

*思いやりの花、思いやりの木、心の窓により指導

*善行賞による称賛

*掲示の工夫…学級、学校

(7)  書くことによって見つめる場の設定

日記指導、ノート指導などの書く活動を通して、自己の内面を深く見つめ、考える心を育てる。また、その紹介を通して児童相互の心の交流を図る。

* 学校文集「芳山っ子」の発行と紹介(年三回)

* 日記コーナー

3 研究の進め方(省略)

4 研究組織(省略)

5 研究の全体構想(省略)

三、研究の経過(省略)

四、研究の概要

 

1 ブロックテーマと研究の概要

 

 ブロックテーマ
友だちとなかよく助け合おうとする子どもを育てる指導
相手の立場に立ち、認め合い、励まし合い、高め合う子どもを育てる指導
自分を振り返り、相手のことを考え、共に伸びようとする子どもを育てる指導

 

(1) 道徳の時間を通して思いやりの心を育てる指導

1) 一人一人を生かし、思いやりの心を育てることを配慮した授業の実践

2) 感動や共感を呼び起こし、価値の内面化を図る資料を活用した授業の実践

(2) 各教科、特別活動を通して思いやりの心を育てる指導

1) 一人一人を生かし、あたたかい人間関係を育むことを配慮した授業の実践

2) 特別活動の特性を生かし、思いやりの心を高めることを配慮した活動の実践

(3) 学校生活全体を通して思いやりの心を育てる指導

1) 学年の枠を越えたあたたかい人間関係を育むことを配慮した活動の実践

2) 勤労奉仕的な活動の実践

3) 思いやりの心を広げることを配慮した善行の奨励

本年度は、これらの中でも特に、各教科での取り組みに焦点を当てて、実践を行ってきた。

2 低学年ブロック研究

一人一人を生かし、あたたかい人間関係を育むために、授業においては、

ア 認め合い、励まし合う場を設定する。

イ 相手のことを考えた話の聞き

 

 

 


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