教育福島0160号(1992年(H04)01月)-041page
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県学生寮入寮者募集
(財)福島県学生寮では、平成四年度の入寮者を左記により募集します。
一、募集人員
・男子寮 五十名程度
・女子寮 十五名程度
二、応募資格
・福島県出身者であること。
・学校教育法による大学に平成四年度入学予定であること。
・父母又はこれに準ずる者が入寮諸経費の負担能力を有すること。
・ 確実な身元保証人を有すること。
・ 人物及び健康状態が良好で共同生活を営むに適する者であること。
三、必要経費
・男子寮
入寮寄附金 二〇,○○○円
寮使用料 月額一四, ○○○円
(ただし、個室は一七, ○○○円)
光熱水費 月額 二,五○○円程度
食費等 月額一七,五○○円程度
・女子寮
入寮寄附金 二〇, ○○○円
寮使用料 月額 一六, ○○○円
光熱水費 月額 一,○○○円程度
食費等 月額二一, ○○○円程度
四、申込み手続き
次の申込み用紙を所属(出身)高校、県教育事務所又は県教育庁高等学校教育課で交付を受けて、必要事項を記入のうえ、所属(出身)高校に提出してください。
(一) 入寮申込書(二) 入寮申込調書
なお、高等学校過年度卒業者は、国立病院、診療所又は保健所が発行した健康診断書も併せて提出してください。
五、申込先
(〒九六〇)福島市杉妻町二番十六号 福島県教育庁高等学校教育課内 (財)福島県学生寮事務局あて
TEL ○二四五-二四-三八九三
六、入寮申込期間等
・申込受付期間 三年十二月十六日(月)〜四年二月十五日(土)
・書類選考 四年二月下旬
・面接選考 四年三月上旬
・入寮許可通知
仮決定 四年二月下旬
本決定 四年三月下旬
・入寮手続期間 四年四月一日(水)〜四年四月十日(金)
※ なお詳しくは、申込先まで
〈所在地〉
○男子寮 〒二七一 千葉県松戸市松戸六三八の四
○女子寮 〒一五一 東京都渋谷区幡ヶ谷三丁目七二の九
お詫びと訂正
本紙十一・十二月号の二十八・二十九ページの随想に掲載しました二瓶洋允先生と白土勝一郎先生の顔写真に誤りがありました。お詫びして、左記のように訂正いたします。
二瓶洋允先生の顔写真と白土勝一郎先生の顔写真を入れ替える。
コラム
出稼ぎの子供達
渡邊剛
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昨年の夏から秋にかけ仕事とバカンスで幾度か東南アジアを訪問する機会に恵まれた。諸国を回る中で改めて「教育と国の豊かさ」についてつくづく考えさせられた。
シンガポールに開校したばかりの日本の高校を訪れた際、多くの子供達が素足で校舎回りの清掃に励んでいる光景を目にした。聞けば彼らは現地の子ではなく、隣のマレーシア、インドネシアからの出稼ぎだという。正倉院をイメージした完成したばかりの豪華な校舎のエアコンの効いた教室で学ぶ日本人子弟、炎天下で肉体労働に従事する同世代の出稼ぎの子供達、豊かさと貧しさとのやりきれないコントラストであった。「おしん」の世界を異国で目の当たりにし政治の貧困を恨むしかない子供達が哀れでならなかった。
若き日にオックスフォードに遊学したリー・クアンュは西洋の息吹を胸一杯に吸うと、教育の充実こそ近代化の生命線であると悟り、二十数年の歳月をかけシンガポールを東南アジアでは突出した近代国家へと築き上げた。良き指導者のもとで学び、優れたトップのもとで働くことの出来る者は幸福であると思う。人の幸福も国家の繁栄もひとえにトップ・マネジメントにかかっているのであろう。人の上に立つ者の識見の確かさと指導力の重要さを東南アジアの国々は教えてくれているように思う。少なくともあのあどけない出稼ぎの少年達は私に豊かな国に住むことの幸福に気づかせてくれたばかりではなく、同時に「国家も人も教育次第」という重い命題をも与えてくれたのである。
(東日本高等学院校長)
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