教育福島0161号(1992年(H04)02月)-038page

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ふくしま施設の散歩道

いわき市石炭・化石館

いわき市常磐湯本町向田三−一〇二四六−四二−三一五五

いわき市は、かつて本州最大の出炭量を誇った常磐炭田の中心地でしたが、エネルギー革命の進行につれて石炭の火は消え、その姿を大きく変える中で「いわき市石炭・化石館」は昭和五十九年十月に開館しました。

これまで地元経済を支えてきた炭鉱の歴史的資料と、市内外の貴重な化石をあわせて展示する国内でもユニークな施設です。

館内は一階が化石展示室、二階が石炭展示室となり、二階から竪坑エレベーターで入坑し、模擬坑道で石炭採掘の雰囲気を体験した後生活館へと続きます。

化石資料は市内より発見され、全国的にも知られるフタバスズキリュウをはじめ、クジラ、アンモナイト、コハク等と、模式標本となっている白亜紀のノコギリエイや、県の文化財指定を受けたステゴロフォドンゾウの下顎など重要標本を多数展示しております。

常磐炭田の地下にはまだ十一億トンという膨大な量の石炭が眠っていることなどを、展示物を通して理解することができます。

交通

JR湯本駅下車、徒歩15分

開館時間

午前九時〜午後五時休館日毎月第三火曜日、元旦

マメンチサウルスの化石

マメンチサウルスの化石

磐梯山噴火記念館

磐梯山噴火記念館

耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯一〇九三−三六〇二四一−三二−二八八八

当館は磐梯山の自然をより多くの人に知らせ、また火山地震に対する知識を広め、自然災害による人命の保持並びに自然環境の保護に寄与することを目的として、昭和六十三年四月に開館しました。

五色沼を始めとするこの周辺の美しい景観が、百三年前の噴火によって形成されたこと、そしてその際に多くの尊い命が奪われたことを知ってもらうために、磐梯山の大爆発の様子を模型と映像と音響で再現したり噴火に関する当時の記録や新聞報道、そして磐梯山系の地質などを紹介しています。この地方に生息している動植物は、ジオラマやパネル標本で展示しています。火山については、世界の火山の分布やその形態を示し、火山の活用法として、地熱発電や温泉を紹介しています。気象については、世界で初めて作られた中国の地震計や、現在の雲の様子を紹介するウェザーセンサーを展示しています。最後の特別展示室は、企画展を行う部屋で、『世界の蝶展』などを開催しています。

また展示とは別に、より自然を理解してもらうために、自然観察会を年四回開催しています。

地元ばかりでなく、県外からも修学旅行などで、多くの見学者が訪れています。

交通

JR猪苗代駅下車「磐梯高原」行きバスで三〇分

開館時間

午前八時〜午後五時 冬期間(十二〜三月) 午前九時午後四時休館日なし

1階展示室

1階展示室


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