教育福島0162号(1992年(H04)04月)-044page
図書館コーナー
図書館大会について
−県立図書館−
現在、福島県内には県立図書館を除いて二十五の公共図書館があります。しかし、市町村数にしますと十八、県内の市町村数が九十ですから、割合としては20%とたいへん低いものになっています。もちろん全国的に見ても、平均より低い水準にあります。図書館があるかないかで図書活動の善し悪しが決まるわけではありませんが、図書活動を行う上で、条件的にも、環境的にも最高の施設として図書館があることは間違いありません。その意味でも県内に図書館が増えていくことは望ましいことだと言えます。
それでは、図書館を持たない七十二の町村の図書活動はどうしているのか?と言いますと、図書館に代わる施設として公民館があります。全ての公民館には図書室が備わっており、それぞれの住民に対して本の閲覧はもちろん、貸出しも行えるようになっています。
中には移動図書館車を走らせたり、お話し会などの行事を開催したりと、多角的活動に努めている町村もあります。
こうした、県内の図書館関係者が一堂に会し、現在かかえている問題点や、今後の活動について、それぞれの立場で協議を行うのが、年に一度開催される福島県図書館大会で、今年で四十回目を迎えます。今年は、北日本図書館大会が同時に開催される関係で規模も大きく、例年にも増して活発な大会になるものと考えています。
概要は次のとおりです。
第四十回福島県図書館大会
(第四十三回北日本図書館大会)
・〔趣旨〕
近年、余暇時間の増大、高齢化がすすむなかで、人々の学習への関心がますます高まっています。このようななかで、住民の多様かつ高度な学習要求に応える生涯学習の場として、知識や情報の提供の機能を果たす図書館の役割はますます重要性を増しています。
こうした観点から生涯学習時代の要請に応え、生涯学習の中核的施設として図書館はいかにあるべきか、関係者、利用者が一堂に会して研究協議を行う。
・〔大会テーマ〕
『生涯学習時代にふさわしい図書館のあり方について』
・〔期日〕
平成四年六月四日(木)〜五日(金)
・〔会場〕
福島県立図書館 講堂
・〔内容〕
北日本管内で目覚ましい活動を行っている図書館からの提言と、大会テーマに沿った形での全体協議、図書館活動に対する功労者の表彰などを行います。
また、昭和四十九年、ルパング島より奇跡の生還をされ、現在、福島県塙町において″小野田自然塾″を開設、野外生活体験の場から青少年等の指導及びボランティアの養成に活躍されている小野田寛郎氏を講師に迎え、『極限で私を支えたもの』を演題に記念講演も行います。
この大会には、図書館関係者に限らず、興味のある方ならばどなたでも自由に参加することができます。
また、小野田寛郎氏の記念講演のみ希望される方につきましても入場することができます。入場料は無料となっております。
問い合せ先
福島県立図書館大会事務局(振興課内)
〒九六〇 福島市森合字西養山一番地
TEL〇二四五-三五-三二一八